登場人物・キャスト　怒り

藤田優馬(妻夫木聡)

重要な部分に触れている場合があります。

藤田優馬（ふじたゆうま）は、大西直人と一緒に暮らすようになるゲイの男性である、映画「怒り」の登場人物。一流企業に勤めており、高級マンションに住む。ゲイたちが集まる派手なパーティに出席する一方で、ホスピスに入院している母親を見舞う生活を送っている。サウナで出会った大西直人を気に入り、やがて一緒に暮らすようになる。母親が亡くなった時には、母親の話し相手になってくれた直人に感謝の言葉を述べる。

直人が見知らぬ女性とカフェで楽しそうに話をしているのを見て直人を追及。姿を消した直人と連絡が取れなくなる。八王子の事件の犯人の報道から直人が犯人ではないかと疑うようになる。警察から電話があった時には、直人のことを知らないと話し、大あわてで直人の所持品を処分する。

その後、直人と話をしていた女性を見つけて話をし、直人と女性は同じ施設で育ったことや、直人には心臓に持病があり公園に倒れて亡くなったことを聞く。直人を信じてやれなかったことから、道を歩きながら涙を流す。

・直人のことを「信用していない」と話しながらも、実際は信用していることを見抜かれている。葉山に買った母の墓に「（自分と）一緒に入るか？」と冗談交じりで話した時にも、それでもいいと考えていることを見抜かれている。また、直人が死んだことを知ったあとには、直人が「隣（の墓）ならいいよな」と語っていたことを思い出す。

・ゲイであることをことさらに隠すことはしていないが、母親が亡くなった時には直人の説明が難しいために葬式に来ないように頼む。

キャスト

藤田優馬を演じているのは妻夫木聡。公開時36歳頃。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した「悪人」(2010)などでも知られる。本作で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した。同時期の映画出演作には、「愚行録」(2017)、「奥田民生になりたいボーイ出会う男すべて狂わせるガール」(2017)などがある。

「怒り」の関連項目

セリフ・名言 2 怒り

優馬「単純だよな、警察の考えることなんて」

0:22:40頃八王子の殺人事件の犯人である山神一也について、テレビの特番で紹・・・介される。山神がゲイタウンである新宿二丁目で目撃されたことから、女装した写真も公開される。ラーメン屋でテレビの特番を見ていた優馬が直人に話す言葉。優馬と直人はゲイである。・・・

セリフ・名言 6 怒り

優馬「なんかさ、おまえといると妙にのんびりするんだよ。なーんだか・・・おまえの怠け癖がうつったのかもな」

0:37:40頃一流企業に勤め、高級マンションに住む優馬。直人を一緒に住まわせ・・・てやるようになった優馬は、家で直人と過ごすことが多くなる。直人の素性は明らかではなかったが、優馬は直人と心を通じあわせていくのだった。・・・

セリフ・名言 9 怒り

優馬「なあ・・・俺・・・なんて言えばいい？」

0:56:15頃ホスピスに入院していた優馬の母が危篤となる。急いでホスピスに駆・・・けつけた優馬が、病室の前に立っていた直人につぶやく言葉。直人は優馬の母の話し相手になってくれていた。気持ちの整理がつかない優馬だったが、意を決して病室に入っていく。・・・

セリフ・名言 12 怒り

優馬「いや、まあ・・・うん・・・俺はそれでも別にいいけどさ」　直人「わかってるよ」

1:05:40頃母が亡くなり、葉山の墓に母の遺骨を納めた優馬。墓を買ったものの・・・、ゲイの優馬に子どもができる見込みはなく、自分が墓に入ったら次に入る者はおそらくいない。優馬は直人に「一緒に墓入るか」と冗談めかして話すが、半分は本気であることを直人は見抜いている。・・・

セリフ・名言 22 怒り

優馬「いや・・・俺・・・逃げたんです・・・。あいつを・・・直人のこと信じてやれなかった・・・」

2:06:25頃見知らぬ女性と話をしていたことを優馬に隠し、殺人犯と似た特徴を・・・持っていた直人。優馬が直人のことを疑うようになると突然直人は姿を消し、連絡が取れなくなってしまう。戸惑っていた優馬は、直人が話をしていた女性である薫から、直人が心臓に持病を持っており、公園で倒れて亡くなったことを聞く。・・・