登場人物・キャスト　怒り

田中信吾(森山未來)

重要な部分に触れている場合があります。

田中信吾（たなかしんご）は、星島に住み着いたバックパッカーである、映画「怒り」の登場人物。素性は不明。星島で生活していたところにやって来た泉と知り合いになる。那覇に出ていた時に辰哉とデートをする泉と会い、3人で食事をする。その後、辰哉の実家の民宿「さんご」で働くようになり、手際の良さを辰哉の母親に褒められる。また、泉の名前は隠して米兵にレイプされた女性の話をする辰哉に、「おまえの味方にだったらいつだってなるからな」と語る姿を見せる。

客の荷物を投げ飛ばすなどそれまでとは異なる行動を見せ始め、ある夜「さんご」の食堂をメチャクチャにして姿を消す。実は八王子の殺人事件の犯人であり、辰哉が1人で星島を訪れた時に、八王子の事件の現場にも書かれていた「怒」の文字が壁に彫られているのを見つける。辰哉の前に姿を見せ、泉のレイプを目撃して楽しんでいたことや、泉が自殺したらおもしろいと思って様子を見に行っていたことを語る。辰哉の腹をハサミで刺すが、逆に辰哉から腹を刺されて絶命する。

・星島の廃虚の壁に、「米兵にヤラれてる女を見た　知ってる女だった　女気絶　ウケる」と彫っていたことが明らかになる。

キャスト

田中信吾を演じているのは森山未來。公開時32歳頃。「モテキ」(2011)などでも知られる。本作で、日本アカデミー賞の優秀助演男優賞に選ばれた。

「怒り」の関連項目

セリフ・名言 3 怒り

田中「あのさあ、できればでいいんだけど、俺がここにいるっていうこと、誰にも言わないでもらってもいいかな？」

0:24:10頃沖縄に引っ越してきたばかりの泉は、辰哉に連れられて星島にやって・・・来る。星島は無人島のはずだったが、泉は廃虚に住み着いている田中と会う。泉が田中から頼まれる言葉。このあと泉と田中は親しくなっていく。・・・

セリフ・名言 14 怒り

田中「俺、沖縄の味方になるとか、そんな立派なことは言えないけど、おまえの味方にだったらいつだってなるからな」

1:12:00頃大好きな泉が米兵にレイプされてしまい、泉に何もしてやれない悔し・・・さを胸にため込んでいた辰哉は、知り合いの話としてレイプされた女性のことを田中に話す。ただならぬ様子の辰哉に、田中は優しい言葉をかける。・・・

キーワード 6 怒り

沖縄、星島

「怒り」の舞台の1つとなるのは沖縄である。小宮山泉は母親に連れられて沖縄に引っ越・・・して来たばかりで、知り合いとなった知念辰哉に小さな無人島である星島に連れて行ってもらう。星島には、バックパッカーの田中が住み着いている。泉と辰哉は那覇に映画を見に行き、米軍基地に対する抗議デモを目撃する。デモには辰哉の父親も参加している。偶・・・

キーワード 3 怒り

八王子、殺人事件

「怒り」は、八王子で真夏に起こった夫婦惨殺事件から始まる。結婚7年目の夫婦が何者・・・かにナイフで殺された事件で、妻を殺してバスタブに運んだあと、帰宅した夫もナイフで殺害した。夫の帰宅まで蒸し風呂状態の中を1時間も待ち、殺害後に犯人はシャワーを浴び、食べ物を食べて逃走した。また現場には、被害者の血で描いた大きな「怒」の文字が・・・

キーワード 10 怒り

レイプ、米兵

泉は米兵にレイプされる。辰哉が近くにいるものの、恐怖で動けず助けてやることができ・・・ない。目撃した男が「ポリス！」と叫んだことから解放される泉だったが、心に深い傷を負う。レイプを人に話さないように辰哉に頼み、怒りを内に秘めて毎日を送る。何とかしてやりたいと考える辰哉だったが、何もすることができないことから思い悩む。・・・