登場人物・キャスト　怒り

知念辰哉(佐久本宝)

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知念辰哉（ちねんたつや）は、沖縄育ちの学生である、映画「怒り」の登場人物。実家は民宿「さんご」。沖縄に引っ越してきた泉をボートに乗せて、小さな無人島である星島に連れて行ってあげる。その後、那覇での映画デートに泉を誘う。那覇で会った田中と泉の3人で食事をし、泡盛を飲んで泥酔して「泉のことが好きだ」と叫ぶ。その後、フラフラといなくなってしまい、探す泉が米兵にレイプされるのを近くで目撃するが怖くて動けない。米兵が去ったあとに泉の元に向かい、泉から「誰にも言わないで」と頼まれる。

「本気で怒っている」という泉に対して何もしてやれず、どうにもできない気持ちを抱え込む。泉の名前は隠して田中に相談し、「おまえの味方にだったらいつだってなるからな」と言ってもらう。だがその後、田中から泉のレイプを楽しんでみていたことなどを聞き、ショックを受ける。星島で田中にハサミで腹を刺されるものの、逆に田中の腹を刺し返して殺害。警察に逮捕され、「信じていたから許せなかった」と証言していることが描かれる。

・基地返還運動に熱心で那覇へデモに向かう父のことを「仕事をほっぽりだして迷惑している」と泉に語る。また、那覇で抗議デモを泉と見た時には、「あんなことしてほんとになんか変えられんのかな」と疑問の言葉を口にする。

・星島の廃虚の壁に田中が彫った「米兵にヤラれてる女を見た　知ってる女だった　女気絶　ウケる」という文字を必死でこすって消そうとする姿を見せる。

キャスト

知念辰哉を演じているのは、佐久本宝。公開時18歳頃。俳優の経験はなかったが、1,200人が参加したオーディションで選ばれた。

「怒り」の関連項目

セリフ・名言 8 怒り

辰哉「でもさ、あんなことしてほんとになんか変えられんのかな」

0:47:55頃沖縄に引っ越してきたばかりの泉のことを好きな辰哉は、泉を那覇で・・・の映画デートに誘う。那覇では米軍基地についての抗議デモが行われ、辰哉の父も参加していた。辰哉は抗議デモに意味があるのか疑問を口にする。・・・

セリフ・名言 13 怒り

辰哉「その本気っていうのを伝えんのが一番難しいんだよね、きっと。本気って目に見えないからさ・・・」

1:10:35頃大好きな泉が米兵にレイプされてしまい、近くにいたにもかかわらず・・・恐怖で助けられなかった辰哉。「誰にも言わないで」と泉に言われたことから、辰哉はどうすることのできない気持ちを胸にため込んでいた。ある夜辰哉は、知り合いの話としてレイプされた女性のことを田中に話す。・・・

セリフ・名言 21 怒り

辰哉「ウソだろ？ウソって言ってよ。ウソって言えよ！」

1:55:55頃泉が米兵にレイプされた時に、近くにいながら何もできなかった辰哉・・・。どうすることもできない気持ちを抱えた辰哉の「味方になる」と言ってくれた田中が、実は泉がレイプされるのを楽しんで見ていたことがわかる。その事実を信じられない辰哉が叫ぶ言葉。・・・

キーワード 6 怒り

沖縄、星島

「怒り」の舞台の1つとなるのは沖縄である。小宮山泉は母親に連れられて沖縄に引っ越・・・して来たばかりで、知り合いとなった知念辰哉に小さな無人島である星島に連れて行ってもらう。星島には、バックパッカーの田中が住み着いている。泉と辰哉は那覇に映画を見に行き、米軍基地に対する抗議デモを目撃する。デモには辰哉の父親も参加している。偶・・・

キーワード 10 怒り

レイプ、米兵

泉は米兵にレイプされる。辰哉が近くにいるものの、恐怖で動けず助けてやることができ・・・ない。目撃した男が「ポリス！」と叫んだことから解放される泉だったが、心に深い傷を負う。レイプを人に話さないように辰哉に頼み、怒りを内に秘めて毎日を送る。何とかしてやりたいと考える辰哉だったが、何もすることができないことから思い悩む。・・・