登場人物・キャスト 最強のふたり
フィリップ(フランソワ・クリュゼ)
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フィリップは、四肢麻痺で首から下が動かない大富豪である、映画「最強のふたり」の登場人物。パリの大邸宅に住み、スタッフに世話をしてもらいながら暮らしている。毎日7時から3時間に渡りマッサージなどのケアを行い、足には血行促進のためのストッキングはいている(はかないと血行が悪くなって気絶する)。食事は料理を口に運んでもらい、移動の際には車イスが必要がある。読書の際には、口にくわえた棒でページをめくる。
女性の文通相手がおり、女性スタッフのマガリーに手伝ってもらい口述筆記をしている。絵画やクラシック、オペラといった芸術を愛好している。絵画を収集しており、屋敷の中にはクラシック音楽を流している。文通相手には、文学的な表現の手紙を送る。
趣味のパラグライダーの事故で頚椎を傷つけてしまったことが、麻痺の原因である。現在の医学では、マッサージと薬により70歳まで生きられると医者から言われている。大学時代に知り合った妻アリスとは死別している。アリスは、5回流産した後に病に冒されていることがわかり、亡くなった。自身の麻痺よりも妻の不在の方がつらいと感じている。
自身をサポートする介護士の面接にやって来た、失業手当を受け取るために面接の実績が欲しいだけのドリスを、1カ月の試用期間として雇う。自分にまったく同情していないドリスの姿に好感を抱くようになる。文通をまどろっこしいと感じるドリスが、文通相手のエレオノールに電話をしてしまった際には、最初は会話を嫌がっていたが、最終的には会話を楽しむ。だが、エレオノールから写真が欲しいと言われた際には、障害者であることを知られるのをためらい、麻痺する以前の写真を送る。
エレオノールと会うことになり、約束のカフェに向かうものの、直前で怖気づいて店を出てしまう。ドリスを呼び出して、パラグライダーを楽しむ。その後、ドリスには複雑な関係の家族がおり、家族にはドリスが必要だと考え、ドリスとの契約を解消する。
ドリスの後任の介護士に対して不満をつのらせ、気分が落ち込むことが多くなる。そのことを知ったドリスによって、海辺のレストランに連れ出される。ドリスが席を外したところに現れたエレオノールと初めて対面する。
・誕生会パーティでは、オーケストラのメンバーにクラシック音楽を演奏してもらい、ドリスに聞かせる。ドリスからは、ドリスの好きなアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「ブギー・ワンダーランド」を聞かされ、ドリスたちがダンスする姿を見て楽しむ。
・亡き妻アリスから、25年に渡り、毎年ファベルジェの卵をプレゼントされていた。その卵を盗んだドリスに、返すように言う。ドリスはとぼけるものの、海辺のレストランで返してもらう。
・ドリスの影響を受け、ジョークに笑い、娘をしかり、出張風俗の女性に性感帯である耳をマッサージしてもらう。
・ドリスと離れたあとには、ヒゲを生やすようになる。ヒゲは海辺のレストランに行く前にドリスにそってもらう。そってもらう際には、カイゼルヒゲやヒットラーのようなチョビヒゲにして遊ばれる。
・フィリップは実在の人物であるフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴをモデルにしている。実在のフィリップも四肢麻痺であり、介護人アブデルとの関係についての本を出版し、テレビ番組でも取り上げられ、ドキュメンタリー番組も作られていた。
キャスト
フィリップを演じているのは、フランスの俳優であるフランソワ・クリュゼ。当時56歳頃。「唇を閉ざせ」(2007)で、フランスのセザール賞主演男優賞を受賞した俳優。フィリップ役でも、セザール賞の主演男優賞にノミネートされた。同時期の出演作には、「君のいないサマーデイズ」(2010)などがある。
関連項目
セリフ・名言 3
最強のふたり
0:21:40頃
失業手当を当てにしているドリスは、介護士の経験がまったくないに・・・もかかわらず、失業保険の受給に必要な、面接を受けた証拠をもらうためにフィリップの介護の仕事に応募した。そんなドリスをフィリップは当てこするものの、四肢麻痺のフィリップも人に頼らないと生きていけないのだった。・・・
セリフ・名言 6
最強のふたり
0:33:05頃
絵画や文学、クラシック音楽といった芸術がフィリップの趣味だった・・・。ドリスとともに画廊にやって来たフィリップは、血が飛び散ったような抽象画に見入るが、ドリスには何がいいのかがまったく分からない。そんなドリスに、フィリップが芸術について語る。・・・
セリフ・名言 7
最強のふたり
0:35:35頃
フィリップがドリスを介護士として雇い入れたことを知ったフィリッ・・・プの知人のアントワーヌは、フィリップを呼び出して忠告をする。ドリスには服役した経験があることなどを聞かされたフィリップだが、ドリスのことを気に入っていた。・・・
セリフ・名言 8
最強のふたり
0:44:35頃
フィリップのセックスについて気になっていたドリス。フィリップか・・・ら耳が性感帯であることを聞いたドリスは、さらに突っ込んで聞く。フィリップはジョークで返す。このあと、出張マッサージの女性に、フィリップが耳を触ってもらうシーンがある。・・・
セリフ・名言 9
最強のふたり
0:47:25頃
フィリップの妻は亡くなっていた。大学の時に出会い、結婚したあと・・・に5回も流産し、病に冒されて亡くなったという妻について、ドリスに語る言葉。フィリップにとってドリスは、なんでも話せる相手になっていた。・・・
セリフ・名言 10
最強のふたり
0:47:55頃
事故で首から下の感覚がなくなり、妻にも先立たれたフィリップ。そ・・・んなフィリップとドリスのやりとり。ドリスは下手に同情することなく、自分の気持ちを話す。フィリップは、障害者の置かれた現実についての言葉を返す。・・・
セリフ・名言 11
最強のふたり
1:01:25頃
フィリップの養子の娘エリザは、使用人を下に見ているところがあっ・・・た。そのことをドリスやイヴォンヌに指摘されたフィリップは、エリザをしかる。「車イスで轢くぞ」という言葉は、ドリスが使っていた言葉でもある。・・・
セリフ・名言 12
最強のふたり
1:18:10頃
文通相手のエレオノールとカフェで会うことになったフィリップ。障・・・害者の自分を受け入れてもらえるか不安なフィリップは、ウイスキーを頼むなど落ち着かない。そして、エレオノールが来る前に店を出てしまう。そんなフィリップはドリスを呼び出して、2人で別の場所に向かう。向かった先は、パラグライダーができる場所だった・・・
セリフ・名言 14
最強のふたり
1:35:25頃
ドリスは家族の元に戻るべきと考えたフィリップは、ドリスとの契約・・・を解消する。新しく介護士として雇った男は、食事の補助をする時にも白衣を着ていた。さらにフィリップがタバコを頼むと、「タバコは体に悪い」と言う。嫌気が差したフィリップは、食事をせずに部屋から出ていってしまう。・・・
その他の「最強のふたり」の登場人物・キャスト
人物 2
最強のふたり
俳優:オマール・シー
ドリスは、フィリップの介護士となり絆を深めていく男性である、映画「最強のふたり」・・・の登場人物。本名はバカリ。スラム地区に住んでおり、6カ月にわたり服役していた。8歳の時に叔父夫婦の養子となるが、夫婦に子どもができ、さらに離婚後のおばに子どもができるという複雑な家族関係で、多くの子どもたちと住んでいる。ダンス・ミュージック・・・
人物 3
最強のふたり
俳優:アンヌ・ル・ニ
イヴォンヌは、フィリップの女性スタッフである、映画「最強のふたり」の登場人物。毎・・・年開かれるフィリップのサプライズ誕生日会の際には張り切って準備をする。誕生会では、ドリスの流した「ブギー・ワンダーランド」に合わせてダンスをする姿を見せる。他にも、フィリップが文通相手のエレオノールと会う時に付き添ったりする。庭師のアルベー・・・
人物 4
最強のふたり
俳優:オドレイ・フルーロ
マガリーは、フィリップの女性スタッフである、映画「最強のふたり」の登場人物。フィ・・・リップの介護士の面接を行う、フィリップの文通相手への手紙を口述筆記するといったサポートをしている。ドリスに気に入られ、何度も誘われるものの受け流している。2年前からフレデリックという名前の女性の恋人がいることが明らかになる。・・・
人物 5
最強のふたり
俳優:クロティルド・モレ
マルセルは、フィリップのマッサージなどを担当する女性スタッフである、映画「最強の・・・ふたり」の登場人物。ドリスにマッサージの仕方などを教える。ドリスが「ブギー・ワンダーランド」を流した時には、陽気にダンスをする姿を見せる。・・・
人物 6
最強のふたり
俳優:アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ
エリザは、フィリップの娘である、映画「最強のふたり」の登場人物。16歳。養子であ・・・る。使用人に対して尊大な態度をとる。ドリスからしつけが必要だと言われたフィリップにしかりつけられる。恋人のバスチャンにアバズレと言われたことに落ち込み、下痢止め薬や頭痛薬を飲んで自殺を図ろうとしてドリスに笑われる。・・・