名シーン紹介　ロッキー4／炎の友情

「自分のために戦う！」

重要な部分に触れている場合があります。

時間：　1:20:40頃

見どころ
・「自分のために戦う」と絶叫するドラゴ
・ゴルバチョフ似の最高権力者
・デュークの檄

14ラウンド終了後のインターバル。ロッキーへの声援が送られる会場を見たドラゴのマネージャーが、ドラゴに対して「勝て！バカ者が！」と言い、ドラゴの頭を小突く。怒ったドラゴがマネージャーを片手で持ち上げ、「自分のために勝つ！」と叫ぶ。第15ラウンドがスタート。ドラゴのパンチを浴びても、ひるまずにドラゴに向かっていくロッキーが、反撃を開始する。

最強のボクサーとするために、国を挙げてドラゴは鍛えられてきた。それに応えるため、言い換えれば国のために戦ってきたドラゴが、「自分のために戦う！」と絶叫する。冷戦下のスポーツ界は、代理戦争のような意味合いも持っていた。自国の優位性を証明するために宇宙開発が競われたように、アメリカとソ連は、スポーツ界でもしのぎを削っていたのだ。「ロッキー4」を見る時に、そういった背景を頭に入れておくとより楽しめるだろう。

ドラゴが絶叫した時に、貴賓席にいるソ連高官の姿が映る。当時のソ連書記長だったゴルバチョフと似た容貌であることから、ソ連の最高権力者という設定と思われる。

ロッキーとドラゴの戦いは、たしかにアメリカとソ連の代理戦争の様相を呈していた。アポロが戦った理由の1つも愛国心からだった。だが、14ラウンドを戦ってきた2人は、そういった事情を脇に置き、ただ己のすべてをかけて勝つために15ラウンドに向かう。

15ラウンド開始前に、ドラゴがロッキーに「To the end」と言う。直訳すると「終わりまで」ということになるが、「すべてを賭ける」「全力を尽くす」ということだろう。ロッキーももちろんそのつもりだし、デュークもロッキーに「すべての強さを！すべての力を！すべての愛を！お前のすべてを！（All your strength! All your power! All your love! Everything you’ve got!）」と檄を飛ばしている。

登場人物・キャスト

IMDb

人物 1 ロッキー4／炎の友情

ロッキー・バルボア

俳優：シルヴェスター・スタローンロッキー・バルボアは、ソ連のボクサーであるイワン・ドラゴと対戦するプロボクサー。・・・クラバー・ラングとの対戦に勝利して、ボクシングのヘビー級チャンピオンに返り咲き、家族と幸せな日々を送っていた。ロッキーに挑戦してきたドラゴと戦うというアポロ・クリードを、年齢を理由に思いとどまらせようとするが、押し切られてしまう。ドラゴとエ・・・

IMDb

人物 5 ロッキー4／炎の友情

イワン・ドラゴ

俳優：ドルフ・ラングレンイワン・ドラゴは、ソ連のボクサー。アマチュアの世界チャンピオンで、オリンピックの・・・金メダリストでもある。アメリカにやって来て、ロッキーとのエキシビションマッチを希望する。マスコミにパンチ力の測定を公開し、通常のボクサーの2倍以上のパンチ力を持つことが明らかになる。ロッキーに代わって名乗りを上げた元世界ヘビー級チャンピ・・・

IMDb

人物 9 ロッキー4／炎の友情

ニコライ・コロフ

俳優：マイケル・パタキニコライ・コロフはソ連政府の高官。イワン・ドラゴや妻ルドミラとともに渡米し、政府・・・を代表してドラゴのトレーニング方法や強さを説明する。アポロとのエキシビションマッチの記者会見では、アポロを侮辱する発言をして、場を荒れさせる。また、ドラゴとロッキーの試合の記者会見では、アメリカを侮辱する発言をする。ロッキーとドラゴの試合で・・・