登場人物・キャスト 雨に唄えば
ドン・ロックウッド(ジーン・ケリー)
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ドン・ロックウッドは、ハリウッドの映画俳優。元はヴォードヴィルに出ていたが、ハリウッドにやって来て、当初は撮影時の気分を盛り上げるためのヴァイオリンの演奏者として働く。やがて、スタントマンを買って出たことがきっかけで、俳優となる。リナ・ラモントとコンビを組んだ映画で、サイレント期の映画スターとして人気を博す。サイレントからトーキーへの転換期には、リナとのトーキー第1作「闘う騎士」に出演。試写では大不評となるが、持ち前の歌とダンスの才能を生かして、ミュージカル「踊る騎士」に作り変えて、大成功を収める。
多くのファンから逃げるために、市電の上から走る自動車に飛び乗り、運転していたキャシーと知り合う。当初は映画俳優をバカにするキャシーと口論となったが、やがて恋に落ちる。キャシーをリナの吹き替えとし、キャシーの才能に気づき、キャシーがスターとなる後押しもする。
【歌とダンス】
見事な歌とダンスを随所で披露する。披露される歌とダンスは以下の通り
★Singin' in the Rain(雨に唄えば)
オープニングで、黄色いレインコートに黒い傘をさしたドン、キャシー、コズモの3人が横に並び、雨に降られながら歌う。また、失敗作「闘う騎士」をミュージカルに作り変え、リナの悪性はキャシーの吹き替えとすることを思いつき、気持ちが高揚したドンが、雨の中を歌い踊る。傘を巧みに使い、街灯に飛びつき、雨を顔で受け、大きな水たまりで足踏みをしてみせる。
★Fit as a Fiddle(ピンピンしてる)
ドンがハリウッドにやって来る前に、コズモとともに巡業をしている時に歌う。ドンとコズモが絡み合いながら、ヴァイオリンを弾き、歌い、ステップを踏む。
★You Were Meant For Me(君は僕のために生まれてきた)
映画スタジオでドンがキャシーに愛を伝える時に歌う。音楽に合わせて、ドンとキャシーは広い映画スタジオ内を踊り、ステップを踏む。
★Moses Supposes(モーゼは思う)
発声法の訓練を受けるドンとそれを見ていたコズモが、発声の練習の文章にリズムとメロディをつけて歌い、踊る。発声法教師を巻き込んで、カーテンをモーゼの着ていた服に見立てたり、机の上でステップを踏んだりする。
★Good Morning(グッド・モーニング)
「闘う騎士」をミュージカルに作り変えるアイデアを思いついたドン、コズモ、キャシーが、日付が変わっていたころから、「グッド・モーニング」と歌う。キャシーをセンターにして、階段やバーカウンター、レインコートやソファなどを巧みに使い、3人で歌い踊る。
★Broadway Rhythm Ballet(ブロードウェイ・リズム・バレエ)
ヴォードヴィル芸人の青年の物語が、ドンによる長時間の歌と踊りで表現される
★You Are My Lucky Star(君は私のラッキースター)
リナの歌声はキャシーのものだったことを、プレミア上映に集まった人々の前で公表した後に、ドンがキャシーに愛を込めて歌う。キャシーも歌で答え、ドンと抱き締め合う。
【その他】
・「宮廷の反逆児」のプレミアには、真っ白のトレンチコートに真っ白の帽子で登場する。ドンの登場に、失神するファンもいる。
・リナとの間にロマンスがあると言われているが、宣伝のためである。本気にしているリナに閉口している。
・コズモとは幼い頃からの友人。一緒にビリヤード場でダンスを披露して小銭を稼ぎ、猛獣映画を無銭で見るために潜り込み、酒場でヴァイオリンを弾き、ヴォードヴィルの舞台に立ち、全国を巡業した後、ハリウッドへやって来る。だが、「宮廷の反逆児」のプレミアの際に開場前でこれまでの道のりを聞かれたドンは、一緒に音楽学校に行き、バーナード・ショーやモリエールといった古典演劇を見に劇場に行き、芸術学院で音楽を学び、演劇アカデミーで演技を磨き、ともにヴォードヴィルの舞台に立ち、ハリウッドにやって来たと語る。
・スタントマン時代のドンは、西部劇(リナも出演)でヒーローに殴られてバーカウンターを越えて吹っ飛び、飛行機で小屋に突っ込み、オートバイで崖から川に落ち、爆発する小屋に入っていくといったスタントを行う。
・リナは当初から支えてくれたと「宮廷の反逆児」のプレミア上映の際に語るが、実際はスタントマンのドンをリナは相手にしていなかった。
・キャシーが仕事をクビになったのはリナがクレームをつけたからと知ったドンは、映画を撮影しながら、セリフの代わりにリナのことを責める言葉を吐く。サイレント映画で、セリフは録音されないから可能だった。
職業
映画俳優
特技
歌、ダンス
登場シーン
シーン 1
雨に唄えば
見どころ
・映画俳優を小馬鹿にしたキャシーの言葉
・ドンの決めポーズと、裂ける・・・服
・服の裂けたドンを見たキャシーの笑い声
映画スターのドン・ロックウッドは、ファンに囲まれてもみくちゃにされてしまい、服もズタズタになる。ファンから逃げたドンは、市電の屋根に登り、下を走る車に飛び乗る。運転していた女性キャシーは犯罪者だ・・・
シーン 3
雨に唄えば
見どころ
・初期トーキー撮影の困難の再現
・イライラする監督
「ジャズ・シン・・・ガー」の大ヒットにより、映画はサイレントからトーキーの時代となった。サイレントで製作されていたドンとリナが出演する「闘う騎士」は、トーキーで作り直されることになる。マイクを草むらにおいてセリフを拾おうとするが、リナがマイクの方に向かってセリ・・・
シーン 4
雨に唄えば
見どころ
・不自然な効果音、陳腐なセリフ
・実際のトーキー映画初期の失敗の再現・・・
さまざまなトラブルがあったものの、ドンとリナのトーキー第1作「闘う騎士」は試写会にこぎつける。不安げに爪をかむ監督の姿が、うまくいっていないことを予感させる。上映された映画は、リナの悪声と強いなまり、リナが真珠のネックレスをいじる音とい・・・
シーン 5
雨に唄えば
見どころ
・キャシーをメインとした歌とダンスの高揚感
・曲名は「グッド・モーニ・・・ング」だが、内容は日が変わるまで語り合った夜の歌
ドンとリナのトーキー第1作「闘う騎士」は、音声の技術的な不備もあり、試写会では観客の爆笑を誘う失敗となった。落ち込むドンだが、キャシーとコズモが名案を思いつく。ミュージカルに作り変え、リナ・・・
シーン 6
雨に唄えば
見どころ
・雨の夜という暗い舞台設定を逆手にとって表現された、ドンの高揚感
・・・・ドンを演じるジーン・ケリーの最大の見せ場
・静と動の巧みな組み合わせ
試写会で大不評だったドンとリナのトーキー第1作「闘う騎士」をミュージカルに作り変えるアイデアを思いつき、暗かったドンの気持ちは晴れ渡る。キャシーとの関係も良好。家に帰る・・・
シーン 7
雨に唄えば
見どころ
・最高の演出で、スターとしてお披露目され、ドンから愛を告げられるキャ・・・シー
・キャシーとは正反対に、スターから転げ落ちる最高の演出が施されたリナ
キャシーがリナの声を吹き替え、ミュージカルに作り変えられた「踊る騎士」は、プレミア上映で大好評を収める。だが、あいさつをしたリナの声を聞いた観客たちは、映画の中の・・・
セリフ・名言
IMDb
セリフ・名言 1
雨に唄えば
0:04:40頃
新作映画「宮廷の反逆児」のプレミア上映が行われる会場の前で、映・・・画界入りまでを語るように頼まれたドンが言う、ドンのモットー。この後、気品あふれるこれまでの道のりがドンから語られるものの、実際は気品とは程遠い道を通ってきたことが、映像によって語られる。
・・・
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セリフ・名言 2
雨に唄えば
0:19:00頃
ファンから逃げるために、キャシーの運転する車に飛び乗ったドン。・・・映画俳優は影にすぎないと言うキャシーに、身を乗り出して迫るドン。その際に、いやがるキャシーにドンが言うセリフ。ドンが出演していたのはサイレント映画で、セリフは字幕で表現されていた。そんなドンに、キャシーはセリフを話す舞台俳優より映画俳優は下・・・
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セリフ・名言 5
雨に唄えば
0:32:15頃
ドンとリナの新作「闘う騎士」の撮影が開始される。本番直前に、リ・・・ナの口から、キャシーをクビにさせたのはリナだったことを聞かされるドン。驚き、怒りを感じながらも、本番がスタートしてしまう。本番中にもかかわらず、愛のセリフを言っているように、互いをののしり合う。リナの「棒と石は、私の骨を砕くかもしれない」は・・・
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セリフ・名言 6
雨に唄えば
0:32:55頃
リナがキャシーをクビにさせたことを知ったドンは、リナに怒りなが・・・らも撮影の本番に臨む。本番中ながら、リナを言葉で責めるドン。最後は熱いキスをする。カットがかかった後の2人のやり取り。
・・・
IMDb
セリフ・名言 10
雨に唄えば
1:40:50頃
「踊る騎士」のプレミア上映の後、観客がリナに歌うように求める。・・・映画内と同じように、リナが歌っているフリをして、カーテンの後ろで吹き替えのキャシーが歌っていると、ドンたちによってカーテンが開かれる。驚いたキャシーは劇場から走って、逃げようとする。その時のドンのセリフ。これまで裏方に徹してきたキャシーは、・・・
その他の登場人物・キャスト