名シーン紹介　雨に唄えば

トラブル続きのトーキー撮影

重要な部分に触れている場合があります。

時間：　0::51:20頃

見どころ
・初期トーキー撮影の困難の再現
・イライラする監督

「ジャズ・シンガー」の大ヒットにより、映画はサイレントからトーキーの時代となった。サイレントで製作されていたドンとリナが出演する「闘う騎士」は、トーキーで作り直されることになる。マイクを草むらにおいてセリフを拾おうとするが、リナがマイクの方に向かってセリフを言ってくれずNGとなる。

サイレントからトーキーへと移行した当初は、技術的に未熟だったことから、さまざまな困難があった。「雨に唄えば」で描かれたような出来事も、マイクの感度が悪かったことからきている。この後、マイクをリナの衣装の胸の部分に仕込むが、心臓の鼓動が聞こえてしまう。

囲われたスペースの中にカメラが置かれているのは、フィルムがカメラの中で回転する時のカタカタという音が入り込んでしまうのを避けるためだった。ちなみに、撮影が中断した際にリナの近くにやって来るのは、発声の先生。当時の映画スターたちは、トーキーとなった映画界で生き残るために、発声の訓練に取り組んでいた。

監督は常にイライラしている。新しく生まれた技術であるトーキーを監督することは、どんなベテランの映画監督でも初めてのことだった。このシーンと同じように、イライラした監督の姿が、当時のスタジオではあちらこちらで見られたのだろう。

登場人物・キャスト

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人物 4 雨に唄えば

リナ・ラモント

俳優：ジーン・ヘイゲンリナ・ラモントは、ドン・ロックウッドのコンビで有名な映画スター。甲高い悪声と強い・・・なまりの持ち主だが、サイレント映画の時代だったために観客には分からず、スターの名声を傷つけることはなかった。だが、時代がトーキーに移行すると、悪声となまりが影響し、トーキー第1作「闘う騎士」では観客の笑いを誘ってしまう。自分の歌をキャシ・・・

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人物 1 雨に唄えば

ドン・ロックウッド

俳優：ジーン・ケリードン・ロックウッドは、ハリウッドの映画俳優。元はヴォードヴィルに出ていたが、ハリ・・・ウッドにやって来て、当初は撮影時の気分を盛り上げるためのヴァイオリンの演奏者として働く。やがて、スタントマンを買って出たことがきっかけで、俳優となる。リナ・ラモントとコンビを組んだ映画で、サイレント期の映画スターとして人気を博す。サイレント・・・

人物 6 雨に唄えば

ロスコー・デクスター

俳優：ダグラス・フォーリーロスコー・デクスターは、ドンとリナのトーキー第1作「闘う騎士」を監督する映画監督・・・。ただでさえ不慣れなトーキーでの撮影に加え、技術的な不備、言うことを聞かないリナなどによって、イライラを募らせる。「闘う騎士」の試写では、シンプソン社長の横で不安げな様子を見せ、映像と音の同期がズレてしまうのを見て、急いで直しに行く。【・・・

セリフ・名言

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セリフ・名言 8 雨に唄えば

リナ「草むらと愛し合うなんてできないわ！」

0:53:20頃ドンとリナのトーキー第1作「闘う騎士」の撮影が開始される。リナ・・・のセリフがところどころしか拾えないために、監督のデクスターがリナに注意する。マイクの感度が不十分だったため、手前の草むらの中に隠されたマイクに向かって話しかけないとセリフを拾えないのだった。リナの言うことはもっともで、ずっと草むらに語りかけ・・・