ストーリー・あらすじ紹介　ターミネーター

裸の男

1984年5月12日午前1時52分。ロサンゼルスの丘の上に、裸の屈強な男が突然姿を現す。男はターミネーターと呼ばれるサイボーグである。ターミネーターは、近くにいたパンクの男から服を奪う。ロサンゼルスの別の場所でも、裸の男カイル・リースが突然姿を現す。ホームレスからズボンを奪ったカイルは、警官に追われる。警官から銃を奪ったカイルは、逃げ込んだスーパーでコートと靴を盗み、パトカーに置かれたショットガンも盗み出す。さらに、公衆電話に置かれた電話帳で、「サラ・コナー」の名前を探す。電話帳に載っている3人のサラ・コナーの1人は、レストランのウェートレスをしている若い女性である。

アラモ銃砲店

車を盗んだターミネーターは、アラモ銃砲店で銃を見せてもらい、店主を撃ち殺して銃を持ち出す。電話帳でサラ・コナーを調べたターミネーターは、中年女性のサラ・コナーを撃ち殺す。一方、カイルも車を手に入れ、工事現場でキャタピラを見たことから、未来の世界での機械との戦いを思い出す。若いサラ・コナーは、同姓同名の女性が殺されたことをテレビのニュースで知る。

殺されるルームメイト

その夜、ルームメイトのジンジャーはボーイフレンドのマットとベッドをともにし、サラは出かける。レストランで食事をするサラは、さらにもう1人のサラ・コナーが殺されたことをテレビのニュースで知る。身の危険を感じて店を出たサラは、後をつけてくるカイルを犯人だと思う。ダンスクラブに入ったサラは、ジンジャーに電話をするが、セックスをしているジンジャーとマットには電話のベルが聞こえず、留守番電話にメッセージを残す。

ダンスクラブ

サラのアパートにやって来たターミネーターは、ジンジャーとマットを殺す。そこに、サラが電話をかけてきて、留守電にメッセージを残す。メッセージを聞いたターミネーターは、サラを殺すためにダンスクラブに向かう。警察に電話がつながったサラは、警部からその場を離れないように言われる。サラの前にターミネーターが現れ、額に銃口を向ける。サラの近くにいたカイルがターミネーターを撃ち、サラを外に連れ出す。追うターミネーターを振り切り、車で逃げるカイルとサラを、パトカーが追う。ターミネーターはパトカーを奪い、サラたちを探す。

カイルの話

パトカーを振り切ったカイルは、地下駐車場に車を止める。ターミネーターがサラの命を狙っていること、ターミネーターとカイルは未来から来たこと、未来では人類と機械の戦争が起こっていること、サラが未来に産むジョン・コナーが人類の指導者になることを話す。ターミネーターの乗るパトカーが姿を現し、カイルとサラの乗る車を追う。パトカーは壁に衝突するが、カイルとサラが乗る車も動かなくなり、すぐにやってきた警官隊に、カイルは逮捕される。

修理

ホテルの空室に入り込んだターミネーターは、右腕を自分で直し、左目を取り外す。左目の部分には、機械の赤いセンサーが光っている。センサーを隠すためにターミネーターはサングラスをかける。一方、警察署では、逮捕されたカイルがターミネーターの説明をするものの、犯罪心理学者のシルバーマンは妄想と考えている。

「また来る」

ターミネーターが警察署にやって来る。受付で待つように言われるが、「また来る」と言い、すぐに車で突進してくる。警察署に入り込んだターミネーターは、ヒューズをショートさせて署内の電灯を消し、マシンガンで警察官を殺しながらサラを探す。混乱のすきをついて逃げ出したカイルが、サラを見つけてともに脱出する。

モーテル

カイルとサラは、下水道のトンネルに隠れて夜を明かす。サラはカイルの話を信じるようになっている。朝になり、2人はモーテルに場所を移す。ターミネーターと戦うための爆弾を作る材料を、カイルが買いに外出する。その間に、サラは母親に電話をして居場所を伝える。だが、サラの電話相手の声は、サラのアドレス帳から母親の家を知ったターミネーターが、サラの母親の声をまねたものである。サラの居場所がわかったターミネーターは、バイクでモーテルに向かう。

愛し合うカイルとサラ

モーテルで、サラの写真をジョン・コナーからもらったこと、写真のサラをずっと愛してきたことを話すカイル。カイルとサラは体を重ねる。ターミネーターがモーテルにやってきたことに気づいたサラとカイルは、車で逃げる。バイクのターミネーターが、2人を追う。カイルは爆弾を投げてターミネーターを倒そうとする。カイルとサラの乗る車は横転し、ターミネーターもバイクから転倒する。起き上がったターミネーターはタンクローリーにぶつかる。急停車したタンクローリーを奪ったターミネーターは、走って逃げるサラとカイルを追う。

最後の戦い

カイルがタンクローリーに爆弾を投げ入れ、ターミネーターは爆発したタンクローリーの炎に包まれる。喜ぶカイルとサラだったが、骨組みだけになったターミネーターが炎の中から立ち上がる。カイルとサラは工場に逃げ込む。追いつめられたカイルは、爆弾でターミネーターを吹き飛ばすが、カイルは爆風で死んでしまい、サラも足に破片が刺さってしまう。上半身だけになったターミネーターは、はいつくばりながらサラを襲う。プレス機のスイッチを入れてターミネーターを押しつぶすサラ。ターミネーターの目から赤いランプが消え、動きを止める。

メキシコ近く

その後、ジープに乗ったサラは、メキシコ近くのガソリンスタンドにやって来る。サラはカイルとの子を妊娠しており、子どもに伝えるべきことをテープに録音している。少年が突然サラをインスタントカメラで撮影し、サラは写真を5ドルで買う。その写真はジョン・コナーからカイルに渡されるのと同じ写真である。嵐が来ると聞いたサラは、「わかってる」とつぶやき、ジープを走らせる。