カーチェイス

イタリアのシエナ。ジェームズ・ボンドの乗るアストン・マーチンが、アルファロメオに追われている。アルファロメオに乗る男は、マシンガンで攻撃してくる。地元警察のパトカーも加わるカーチェイスとなる。振り切ったボンドは、MI6の隠れ家に到着する。後部トランクを開けると、そこにはミスター・ホワイトが入れられている。隠れ家にはMがいる。Mはボンドに、ヴェスパーの恋人ユセフが生きていることを告げる。ボンドはユセフの写真をポケットにしまう。
シーン 1

イタリアでのカーチェイス

「007/慰めの報酬」は、カーチェイスのシーンからスタートする。イタリアのシエナ・・・で、ジェームズ・ボンドの乗るアストン・マーチンが、複数のアルファロメオに追われている。走行するトラックも巻き添えとなり、アストン・マーチンにぶつかる。アストン・マーチンはスピンするものの、態勢を立て直して逃げる。1台のアルファロメオが対向車・・・

裏切者

ボンドとMは、ホワイトの尋問を始める。ホワイトの所属する組織について何も知らないMI6をあざ笑うホワイト。MI6のエージェントのミッチェルも組織の一員で、Mに銃を向けるが、ボンドに止められる。ボンドはミッチェルを追い、工事現場でミッチェルを撃ち殺すものの、ホワイトには逃げられる。MI6本部で、スレートという人物がル・シッフルの金をハイチの銀行に預けたことを知ったボンドは、ハイチに向かう。
シーン 2

ボンドとミッチェルの戦い

ミスター・ホワイトをMI6の隠れ家に連行したボンドは、Mとともにホワイトの尋問を・・・始める。ホワイトは高笑いをして余裕を見せる。余裕には理由があった。Mのボディガードを務めているミッチェルは、ホワイトの仲間だったのだ。ミッチェルがMに銃を向けるが、ボンドが止める。逃げるミッチェルをボンドが追う。 馬によるパーリオ(競争)・・・

ハイチ

スレートが泊まるホテルの部屋にやって来たボンドは、スレートにナイフで襲われるが、返り討ちにして殺す。スレートになりすましてフロントからブリーフケースを受け取ったボンドがホテルを出ると、女性(カミーユ)から車に乗るように言われる。ボンドをスレートだと思っているカミーユは、取引について話し出す。ブリーフケースの中に銃とカミーユの写真が入っていることから、自分の命を狙っていると思ったカミーユは、ボンドを車から突き落とす。その後カミーユは、埠頭にいるドミニク・グリーンのアジトに現れる。グリーンは、ボリビアの将軍と取引をしている。取引の内容は、グリーンがクーデターに協力する代わりに、将軍が権力を握った時にはボリビアの砂漠の一部をグリーンに提供するというものである。グリーンはカミーユを将軍に紹介し、どのようにしても良いと話す。将軍はカミーユをボートに乗せて沖に出ようとする。家族を将軍に殺されていたカミーユは、将軍に復讐しようとナイフを抜く。そこに、カミーユを助けに来たボンドが現れ、カミーユの試みは失敗に終わる。ボートで追ってくる男たちを蹴散らしたボンドは、気絶したカミーユを現地の人に預け、グリーンの乗る車を追う。

グリーンとCIA

グリーンがプライベートジェットでオーストリアのブレゲンツに向かうことが分かり、MI6はボンドにもプライベートジェットを手配する。グリーンは飛行機の中で、CIAの南米局長であるグレッグ・ビームと部下のフェリックス・ライターと会う。グリーンとビームは、アメリカがボリビアのクーデターの邪魔をしない見返りに、石油の利権をアメリカに渡すことで合意する。また、グリーンはビームに、ボンドの写真を見せて始末するように頼む。ボンドと面識のあるライターは、ビームのやり方に疑問を感じている。

トスカ

オーストリアについたグリーンは、オペラ「トスカ」の鑑賞に訪れる。会場に侵入したボンドは、一部の人々には通常とは別の袋が渡されていることに気づく。特別な袋を持った男をトイレで襲ったボンドは、中に入っていたイヤホンを装着する。グリーンの組織のメンバーが、トスカを鑑賞しながら打ち合わせをする声を聞くボンド。「他の場所を見つけるべきだ」とボンドが発言すると、驚いた何人かの組織のメンバーが席を立つ。ボンドは写真を撮ってMI6に送り、追ってくる男たちを撃退する。その中には、イギリスの特別警護員もいる。Mはボンドに戻るように命じ、カードやパスポートを使用不能にする。ボンドは、イタリアに向かう。

マティスとの再会

イタリアのタラモーネの別荘にいるマティスを訪ねるボンドは。マティスはボンドとヴェスパーの関係を知っており、かつてボンドの勘違いでMI6から拷問を受けたことがあった。グリーンが向かったボリビアに知人がいるマティスに、同行を頼むボンド。マティスは承諾する。ボリビアに着くと、MI6のエージェントでボンドをイギリスに戻すように命令を受けたストロベリー・フィールズが待っている。ボンドはホテルでフィールズを誘惑し、体を重ねる。

パーティ

ボンドたちは、グリーンが主催するパーティにやって来る。パーティにはカミーユを来ている。グリーンに2階から落とされそうになったカミーユをボンドが助け、車で会場を去る。ボンドの車を警察が止め、トランクを開けるように命じる。トランクには気を失ったマティスが入れられている。まだマティスが生きていることに気づいた警官はマティスを撃ち、ボンドは警官たちを撃ち殺す。マティスはボンドに、ヴェスパーとボンド自身を許すように話し、亡くなる。

地下水

ボンドとカミーユは、グリーンが土地を取得した砂漠に向かうために、飛行機を調達する。戦闘機とヘリコプターが飛行機を襲い、ボンドとカミーユはパラシュートで洞窟に降りる。洞窟で、メドラーノ将軍への復讐についてカミーユから聞いたボンドは、自分も大切な人を亡くしたことを話す。2人は、洞窟内で地下水を発見し、グリーンが水を堰き止めて水不足を引き起こしていることを知る。カミーユを待たせ、ホテルの部屋に戻ったボンドは、Mと再会。フィールズが石油まみれで殺されたことを知る。政府の要請によってMはボンドに停職処分を命じるが、ボンドは逃げる。

取引

フィリックスを呼び出したボンドは、グリーンと将軍の取引が砂漠にあるホテルで行われることを聞く。ボンドとカミーユはホテルにやって来る。ホテルには、マティスの知り合いだったカルロス大佐とメドラーノ将軍がいる。姿を見せたグリーンは、メドラーノ将軍に水資源の専売契約を要求する。将軍は断るものの、グリーンは組織の恐ろしさを話し、契約を強要する。

砂漠のホテル

ホテルを車で去ろうとするカルロス大佐の前に現れたボンドは、マティスを裏切った大佐を撃ち殺す。その際に、ホテルの水素燃料タンクに車がぶつかったために爆発が起こる。爆発はホテル全体に広がっていく。メドラーノ将軍の部屋を訪れたカミーユは、格闘の末に将軍を撃ち殺す。一方、ボンドはグリーンと格闘になるものの、途中でカミーユを助けに向かう。カミーユを助けてホテルから出たボンドは、砂漠を逃げるグリーンを車に連れ込んで尋問。「クアンタム」という名の組織についての情報を聞き、グリーンを砂漠に置き去りにする。車で町までやって来たボンドとカミーユは、キスを交わして別れる。

ロシア

ロシアのカザン。ヴェスパーの恋人だったユセフがコリーヌと部屋に戻ると、ボンドが待ち受けている。ボンドはカナダのエージェントであるコリーヌを部屋から去らせ、ユセフをMI6に捕らえさせる。ボンドは、持っていたヴェスパーの飾り結びのペンダントを雪の中に捨てる。戻ってくるように頼むMに、ボンドは「やめていません」と答える。

シーン 1 007/慰めの報酬

イタリアでのカーチェイス

「007/慰めの報酬」は、カーチェイスのシーンからスタートする。イタリアのシエナ・・・で、ジェームズ・ボンドの乗るアストン・マーチンが、複数のアルファロメオに追われている。走行するトラックも巻き添えとなり、アストン・マーチンにぶつかる。アストン・マーチンはスピンするものの、態勢を立て直して逃げる。1台のアルファロメオが対向車・・・
シーン 2 007/慰めの報酬

ボンドとミッチェルの戦い

ミスター・ホワイトをMI6の隠れ家に連行したボンドは、Mとともにホワイトの尋問を・・・始める。ホワイトは高笑いをして余裕を見せる。余裕には理由があった。Mのボディガードを務めているミッチェルは、ホワイトの仲間だったのだ。ミッチェルがMに銃を向けるが、ボンドが止める。逃げるミッチェルをボンドが追う。 馬によるパーリオ(競争)・・・
人物 1 007/慰めの報酬

ジェームズ・ボンド

俳優:ダニエル・クレイグ ジェームズ・ボンドは、イギリスの諜報組織MI6のスパイである、映画「007/慰め・・・の報酬」の登場人物。高い身体能力や性的な魅力を武器に活躍する。愛したヴェスパーを前作で失っており、表向きは平静を装っているものの、心の傷から立ち直っていない。手がかりとなる人物を次々と殺してしまい、MI6の局長のMに叱責される。一方で、Mの・・・
人物 2 007/慰めの報酬

カミーユ

俳優:オルガ・キュリレンコ カミーユは、家族の復讐のためにメドラーノ将軍の命を狙う女性である、映画「007/・・・慰めの報酬」の登場人物。ボリビアの軍事政権の一員で残酷な性格だったエルネスト・モンテスを父に持ち、家族をメドラーノ将軍によって殺された過去を持つ。父は射殺され、ロシア人の母と姉はレイプされた上に絞殺された。さらに、将軍は笑いながら家に火をつ・・・
人物 3 007/慰めの報酬

ドミニク・グリーン

俳優:マチュー・アマルリック ドミニク・グリーンは、国際的犯罪組織クアンタムの一員である、映画「007/慰めの・・・報酬」の登場人物。表向きはNPO「グリーン・プラネット」のCEOで、慈善事業として環境保全のために土地を購入している。実際には、クアンタムの利益のために行動している。 ボリビアのクーデターを企てているメドラーノ将軍を資金援助する見返りに、・・・
セリフ・名言 1 007/慰めの報酬

ボンド「魂が欲しいなら、司祭に相談すべきですよ」

0:07:45頃 ミスター・ホワイトをMI6の隠れ家に連れて来たボンド。そこには・・・上司のMが待っていた。CIAのフィリック・ライターから、ル・シッフルの身柄を渡す代わりに資金援助を受けたボンドだったが、ル・シッフルはミスター・ホワイトに殺害されてしまったのだった。・・・
セリフ・名言 2 007/慰めの報酬

M「愛する者を殺されて復讐しない人間は、冷血なクズよ」

0:08:45頃 Mがボンドにかける言葉。愛するヴェスパーを殺害されたことから、・・・ボンドが復讐に心を奪われて任務を遂行できないことを心配するMだったが、一方で復讐の気持ちを持つことが当然であることをも理解している。・・・
セリフ・名言 3 007/慰めの報酬

ホワイト「我々について最初に知るべきことは、どんなところにも仲間がいるということだ」

0:10:20頃 ミスター・ホワイトをMI6の隠れ家に連れてきたボンド。Mとボン・・・ドはホワイトに尋問を始める。MI6が自分たちの組織について何も知らないことがわかったホワイトが、高笑いをして話す言葉。この言葉のあと、MI6のエージェントで味方だと思っていたミッチェルが、Mの命を狙う。・・・
音楽 1 007/慰めの報酬

Another Way to Die

「Another Way to Die」は、「007/慰めの報酬」の主題歌として・・・作られた曲。アメリカのミュージシャンであるジャック・ホワイトとアリシア・キーズのデュエット曲である。シリーズで初めてのデュエットによる主題歌となった。オープニングタイトルで使用されている。・・・
音楽 2 007/慰めの報酬

トスカ

「トスカ」は、ジャコモ・プッチーニによる1900年初演のオペラ。「007/慰めの・・・報酬」では、オーストリアのブレゲンツでの「トスカ」の公演中に、観劇しながらグリーンたちが通信機を使って打ち合わせをする(0:41:30頃)。・・・
音楽 3 007/慰めの報酬

音楽、サウンドトラック

「007/慰めの報酬」の音楽を担当してるのは、イギリスの作曲家であるデヴィッド・・・・アーノルド。「トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997)から007シリーズの音楽を担当している。 発売されているサウンドトラック(サントラ)には、以下の曲が収録されている。 1. タイム・トゥ・ゲット・アウト 2. ザ・パリオ 3. インサ・・・
キーワード 1 007/慰めの報酬

MI6、スパイ

MI6は、実在するイギリスの諜報組織である。「007/慰めの報酬」では、Mが局長・・・を務め、ボンドも所属している。ミスター・ホワイトを尋問した際には、5年にわたりMのボディガードを務めてきたミッチェルが裏切り者だったことが発覚し、Mはショックを受ける。Mの側近であるタナーや、ボリビアでボンドを出迎えるストロベリー・フィール・・・
キーワード 2 007/慰めの報酬

車、ボンドカー、カーチェイス

冒頭のシーンでは、ボンドの乗るアストン・マーチン DBSとアルファロメオの間でカ・・・ーチェイスが繰り広げられる。また、荒れ地を走行することもあるボリビアでは、レンジローバーが使われている。撮影にあたってはフォード社の協力を受けている。 ちなみに激しいカーチェイスの撮影では、スタントマンの1人が重体となる事故が起きている。・・・
キーワード 3 007/慰めの報酬

イタリア(シエナ、タラモーネ)

冒頭の舞台となるのは、イタリアのトスカーナ地方の町シエナである。ミスター・ホワイ・・・トをアストン・マーチンのトランクに乗せたボンドが、シエナにあるMI6の隠れ家にやって来る。ホワイトの尋問中にMに銃を向けたMI6のエージェントであるミッチェルをボンドが追う。シエナの町では、年2回開催される馬のパーリオ(競争)が行われており・・・
作品一覧