バンドに参加

1970年、ロンドン。ヒースロー空港で手荷物を積み込む仕事をしているフレディは、両親と妹の4人で暮らしている。本名はファルーク・バルサラだったが、フレディと名乗っている。フレディはブライアン・メイがギターで、ロジャー・テイラーがドラムのバンド「スマイル」に声をかける。ボーカルがやめたばかりで困っていたブライアンとロジャーは、フレディの歌声を聞いて感心する。フレディはバンドのボーカルとなる。

「クイーン」の誕生

バンドにベースのジョン・ディーコンが加わり、フレディは初ライブで才能を見せつける。1年後、イギリスでライブをする生活を中断して、アルバムを制作。バンド名も「クイーン」となる。またフレディはメアリー・オースティンと付き合い始める。一方で、「フレディ・マーキュリー」と正式に改名したことに、フレディの父は落胆する。

アメリカツアー

著名な音楽マネージャーのジョン・リードと会ったクイーンは、レコード会社との契約が決まる。また、ポール・プレンターがクイーンの世話をすることになる。フレディはメアリーに結婚のプロポーズをして、婚約指輪を贈る。アルバムがアメリカでチャートインし、クイーンはアメリカツアーに出発する。フレディはメアリーにアメリカから電話で愛を告げる一方で、男性と性的な関係を持つようになる。

「オペラ座の夜」

1975年。新しいアルバムを「オペラ座の夜」と名づけ、オペラのようなロックを目指そうとするフレディ。レコードプロデューサーのレイ・フォスターは反対するが、弁護士のジム・ビーチやジョン・リードは賛成する。ロック・フィールド農場にこもってレコーディングを始めるフレディたち。ある日、メアリーのための曲「ラブ・オブ・マイ・ライフ」を作曲するフレディにポールがキスし、「本当のフレディを知っている」と語る。

「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディング

「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディングが行われ、アルバムが完成する。レイ・フォスターは「ボヘミアン・ラプソディ」曲の長さに難色を示し、シングルの発売を認めない。クイーンはフォスターと決裂する。「ボヘミアン・ラプソディ」は批評家からは否定的に受け取られるものの、ファンからは支持されてライブでは大盛り上がりとなる。
シーン 1

「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディング

フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン・・・によるロックバンド「クイーン」は、アルバムがアメリカでチャートインし、アメリカツアーも成功させる。1975年。新しいアルバムを「オペラ座の夜」と名づけ、オペラのようなロックを目指そうとするフレディ。レコードプロデューサーのレイ・フォスターは・・・

屋敷

世界ツアーから戻ったフレディは、メアリーに自分がバイセクシュアルであると話すが、メアリーはフレディがゲイと考えている。メアリーはフレディの元を去ろうとするが、フレディは一緒に生きたいと願う。1980年、髪を短くして口ひげを生やすようになったフレディは、隣の建物にメアリーが住む大きな屋敷に移り住む。フレディは、孤独を感じている。

「We Will Rock You」の誕生

見知らぬ人々を屋敷に呼んで、派手なパーティを開くフレディ。バンドのメンバーも来るが、フレディの態度に腹を立てて帰ってしまう。パーティのあと、片付けをするジム・ハットンという男性に孤独を語るフレディ。ジムはフレディにキスをする。ブライアンが観客も足踏みと手拍子で参加できる「We Will Rock You」を作り、ライブでは大盛り上がりとなる。
シーン 2

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の誕生

フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン・・・によるロックバンド「クイーン」は、アルバムがアメリカでチャートインし、アメリカツアーも成功させる。1975年のアルバム「オペラ座の夜」に収録された「ボヘミアン・ラプソディ」は、評論家からは否定的に意見を受けるものの、ファンからは愛される曲と・・・

ソロの話

レコード会社からフレディのソロの話を受けたポールは、ジョン・リードからフレディに話をさせる。フレディは怒り、リードをクビにする。ポールはリードを悪者にしてしらばっくれる。バンドはしばしばケンカとなるものの、ヒット曲「Another One Bites The Dust」を生み出す。一方でフレディの私生活は荒れ、マスコミからは不特定の男性との性生活を書き立てられる。

ソロのレコーディング

フレディは400万ドルの契約金でソロの話に乗ることにし、バンドにそのことを告げる。バンドのメンバーは失望する。1984年、西ドイツのミュンヘンでソロアルバムの制作を始めるも、曲の出来に納得がいかないフレディ。私生活も荒れ続ける。さらに血を吐くなど体調が悪化する。ジム・ハットンに連絡を取ろうとするが、電話帳にはあまりにも多くのジム・ハットンの名前が載っている。

メアリーの助言

フレディがレコーディングをしている屋敷を、メアリーが訪れる。フレディの荒れた生活に驚くメアリー。メアリーは妊娠していることを告げ、フレディはショックを受ける。さらにメアリーはライブエイドの話をするが、フレディはポールから聞かされていない。帰り際にメアリーは、ポールと縁を切ってバンドに戻るように話す。フレディはポールをクビにし、ポールは報復としてテレビのインタビューでフレディとの関係を暴露する。

謝罪とエイズ

フレディはバンドのメンバーに謝罪。「クイーン」でのライブエイドへの参加を求め、バンドのメンバーは受け入れる。一方で、フレディはエイズと診断される。リハーサルが始まるがフレディの調子は上がらない。フレディは自分がエイズであることをメンバーに話し、メンバーはショックを受ける。だがフレディは、自分を憐れまないように頼む。

ライブエイド当日

1985年、ライブエイド当日。フレディはジム・ハットンの家を訪ね、ライブエイドに招待する。途中で実家によったフレディは、家族にジムを紹介し、わだかまりのあった父親と抱き合って和解する。ライブエイドにはメアリーと夫のデビッドも招待され、ジムとともに舞台の袖からクイーンのパフォーマンスを見守ることになる。いよいよクイーンの出番になる。

伝説のパフォーマンス

声が不調だったフレディだが、見事に「ボヘミアン・ラプソディ」を歌い上げる。さらに、「Radio Ga Ga」「Hammer To Fall」「We Are The Champions」を披露し、観客とのコール・アンド・レスポンスで盛り上げる。会場にいる観客やテレビの前の人々は熱狂する。寄付の電話も多く寄せられ、目標の100万ポンドを達成する。20分の演奏を終えたメンバーは、大歓声の中をステージから降りる。

その後

その後、フレディが1991年にエイズによる肺炎で亡くなったこと、ジムとは亡くなるまで恋人関係だったこと、メアリーとも死ぬまで友人関係だったこと、ゾロアスター教にのっとり火葬されたこと、「ボヘミアン・ラプソディ」が死後に再リリースされてチャートの1位となったこと、1992年にクイーンとジム・ビーチがエイズとの戦いを支援する「マーキュリー・フェニックス財団」を設立したことが字幕で説明される。

シーン 1 ボヘミアン・ラプソディ

「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディング

フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン・・・によるロックバンド「クイーン」は、アルバムがアメリカでチャートインし、アメリカツアーも成功させる。1975年。新しいアルバムを「オペラ座の夜」と名づけ、オペラのようなロックを目指そうとするフレディ。レコードプロデューサーのレイ・フォスターは・・・
シーン 2 ボヘミアン・ラプソディ

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の誕生

フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン・・・によるロックバンド「クイーン」は、アルバムがアメリカでチャートインし、アメリカツアーも成功させる。1975年のアルバム「オペラ座の夜」に収録された「ボヘミアン・ラプソディ」は、評論家からは否定的に意見を受けるものの、ファンからは愛される曲と・・・
人物 1 ボヘミアン・ラプソディ

フレディ・マーキュリー

俳優:ラミ・マレック フレディ・マーキュリーは、ロックバンド「クイーン」のボーカルである、映画「ボヘミ・・・アン・ラプソディ」の登場人物。実在の人物。本名はファルーク・バルサラ。「ボヘミアン・ラプソディ」では、以下のように描かれている。 ザンジバル生まれ。幼少の頃にインドに移ったあと、再びザンジバルで育つ。ザンジバルで革命が起こったことからロン・・・
人物 2 ボヘミアン・ラプソディ

ブライアン・メイ

俳優:グウィリム・リー ブライアン・メイは、ロックバンド「クイーン」のギタリストである、映画「ボヘミアン・・・・ラプソディ」の登場人物。実在の人物。「ボヘミアン・ラプソディ」では、以下のように描かれている。 ロジャー・テイラー、ティム・スタッフェルとバンド「スマイル」を組んでいたが、ボーカルのティムが脱退。新しくフレディ・マーキュリーがボーカルに・・・
人物 3 ボヘミアン・ラプソディ

ロジャー・テイラー

俳優:ベン・ハーディ ロジャー・テイラーは、ロックバンド「クイーン」のドラマーである、映画「ボヘミアン・・・・ラプソディ」の登場人物。実在の人物。「ボヘミアン・ラプソディ」では、以下のように描かれている。 学生時代は歯科を学ぶ。ブライアン・メイ、ティム・スタッフェルとバンド「スマイル」を組んでいたが、ボーカルのティムが脱退。新しくフレディ・マー・・・
セリフ・名言 1 ボヘミアン・ラプソディ

フレディ「俺はパキスタン人じゃない」

0:04:00頃 1970年のフレディは、ロンドンのヒースロー空港で手荷物を運ぶ・・・職員として働いていた。パキスタン人の蔑称である「パキ!」と言われるフレディだったが、実際にはザンジバル出身で両親はインド生まれだった。 ・・・
セリフ・名言 2 ボヘミアン・ラプソディ

フレディ「それなら新しいボーカルが必要だな」

0:08:30頃 ブライアン・メイがギターを、ロジャー・テイラーがドラムを担当し・・・ていたバンド「スマイル」のボーカルが脱退してしまう。「スマイル」を見に来ていたフレディは、この先どうしようかを話し合っていたブライアンとロジャーの前に現れる。フレディはアカペラで見事な歌声を披露して、ブライアンとロジャーのバンドのボーカルに・・・
セリフ・名言 3 ボヘミアン・ラプソディ

フレディ「女王陛下さ。規格外だろ。俺より規格外のヤツなんていないからね」

0:16:15頃 ブライアン・メイとロジャー・テイラーのバンドに加わったフレディ・・・。ベースにジョー・ディーコンも加わり、フレディはバンド名を新しく「クイーン」と名付ける。フレディは恋人であるメアリーに、クイーンと名づけた理由について語る。 ・・・
音楽 1 ボヘミアン・ラプソディ

愛にすべてを(Somebody to Love)

「愛にすべてを(Somebody to Love)」は、クイーンが1976年にリ・・・リースした曲。作詞・作曲はフレディ・マーキュリー。「ボヘミアン・ラプソディ」では、ライブエイドでステージに向かうフレディのシーン(0:01:10頃)、ライブエイド当日の朝の発声練習からジム・ハットンの家をフレディが訪ねるシーンで使われている・・・
音楽 2 ボヘミアン・ラプソディ

ドゥーイング・オール・ライト(Doing All Right)

「ドゥーイング・オール・ライト(Doing All Right)」は、クイーンが・・・1974年にリリースした曲。元は、クイーンの前身のバンド「スマイル」の曲で、スマイルでボーカルを担当したティム・スタッフェルとブライアン・メイが作詞・作曲にクレジットされている。 「ボヘミアン・ラプソディ」では、空港で働きながら自作の曲を・・・
音楽 3 ボヘミアン・ラプソディ

Sunshine of Your Love

「Sunshine of Your Love」は、イギリスのロックバンド「クリー・・・ム」が1967年にリリースした曲。「ボヘミアン・ラプソディ」では、フレディがメアリーの働くビバで買い物をするシーンで流れている(0:09:35頃)。 ・・・
キーワード 1 ボヘミアン・ラプソディ

評価、興行収入

「ボヘミアン・ラプソディ」は、アカデミー賞の5部門にノミネートされ、「主演男優賞・・・=ラミ・マレック」「音響賞(編集)」「音響賞(調整)」「編集賞」の4部門を受賞した(ノミネートのみは「作品賞」)。キネマ旬報ベスト・テンでは外国映画の5位に選ばれた。 興行的にも大ヒットとなった。アメリカでは2.1億ドルを超える興行収入と・・・
キーワード 2 ボヘミアン・ラプソディ

ロックバンド「クイーン」

「ボヘミアン・ラプソディ」は、フレディ・マーキュリーを中心に、イギリスのロックバ・・・ンド「クイーン」を描いた作品である。バンドの結成からスターダムにのし上がるまで、「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィー・ウィル・ロック・ユー」といったヒット曲誕生の裏側、フレディのソロ活動によるバンドの亀裂、再結成とライブエイドでの伝説のステー・・・
キーワード 3 ボヘミアン・ラプソディ

同性愛、ゲイ、バイセクシュアル

フレディはメアリーと愛し合うようになるものの、男性とも肉体関係を持つようになる。・・・アメリカや世界ツアー中に男性と関係を持ったことや、マネージャーのポールとも関係を持っていたことが描かれている。フレディはメアリーにバイセクシュアルと告げるものの、メアリーからはゲイであると指摘される(実際のフレディはバイセクシュアルだったと・・・
作品一覧