登場人物・キャスト　怒り

槙洋平(渡辺謙)

重要な部分に触れている場合があります。

槙洋平（まきようへい）は、愛子の父である、映画「怒り」の登場人物。千葉の漁協で働いている。妻は亡くなり、愛子と2人で暮らしている。愛子のことを少し変わっていると考えている。姪である明日香が相談相手。2カ月前に姿を見せた田代をアルバイトとして雇い、真面目な仕事ぶりから正社員とすることを考えている。

家出した歌舞伎町の風俗店で働く愛子を迎えに行く。愛子のことを叱れず、明日香から「甘い」と言われる。また、町の人々が愛子についてウワサをしていることを分かっているが、どうすることもできない歯がゆさを感じている。愛子と田代が仲良くなっていくのを複雑な気持ちで見ている。愛子からアパートを借りて田代と2人で暮らしたいと言われた時には、前の田代の職場である軽井沢のペンションに話を聞きに行き、ペンションでは偽名を使って働いていたことを知る。

田代から親の借金のためにヤクザに追われていると説明を受けていると愛子から聞き、2人が暮らすことを認める。その後、八王子の殺人事件の指名手配犯と田代が似ていることに気づき、明日香に相談。明日香から愛子に伝わってしまう。愛子が警察に通報してしまうものの、犯人ではないとわかって崩れ落ちる。いなくなった田代から愛子に電話があり、戻ってくるように懇願。田代を迎えに行った愛子から一緒に戻ると連絡を受け、涙を流す。

キャスト

槙洋平を演じているのは、渡辺謙。当時57歳頃。「インセプション」(2010)、「バットマンビギンズ」(2005)、「ラストサムライ」(2003)などのハリウッド映画の出演でも知られる。同時期の映画出演作には「追憶の森」(2015)などがある。

「怒り」の関連項目

セリフ・名言 7 怒り

洋平「親父の俺がいくら闘っても、結局損するのは愛子の方なんだ。いっそ諦めちまったほうが・・・」

0:44:05頃千葉の港町にふらりと現れ、洋平の下でアルバイトとして働く田代。・・・洋平の娘である愛子と田代は仲良くなっていく。愛子は家出して風俗店で働いていたところを洋平に連れ戻されたばかりだった。洋平は胸に抱くどうすることもできない思いを田代に話す。・・・

セリフ・名言 25 怒り

洋平「1人で何年もよく闘ったよ。俺にできることは何でもするから、頼むから戻ってこい」

2:12:10頃素性のはっきりとしない田代が殺人犯に似ていると感じていた洋平。・・・愛子もそのことを知り、警察に通報してしまう。だが田代は殺人犯ではないことが明らかになる。姿を消してしまった田代は、愛子の携帯電話に電話をしてくる。東京駅にいるという田代に、洋平は戻ってくるように必死で訴えかける。・・・

セリフ・名言 26 怒り

洋平「いや、いい・・・気をつけて・・・気をつけて帰ってこい」

2:14:50頃自分が殺人犯と疑われたことを知って、姿を消してしまった田代。だ・・・が、田代は殺人犯ではないことが明らかになる。東京駅から愛子に電話をかけてきた田代を、愛子が迎えに行く。田代と一緒に帰ることを電話で告げる愛子と、待っている洋平のやりとり。・・・

キーワード 4 怒り

房総

「怒り」の舞台の1つとなるのが千葉県の房総地方の港町である。港で働く槙洋平と娘の・・・愛子と、素性のはっきりとしない田代哲也との関係が描かれる。愛子は家出をして歌舞伎町の風俗で働いていたところを洋平に連れ戻される。小さい町のため、愛子のことは町でウワサになるものの、洋平にはどうすることもできない。・・・

キーワード 9 怒り

疑念

「怒り」では、素性のはっきりとしない身近な人物が殺人犯ではないかと疑念を抱く人々・・・の姿を描いている。千葉の港町に住む槇洋平と愛子の父娘は、2カ月前にやって来て愛子と交際するようになった田代に疑念を抱く。始めに疑念を抱くのは洋平で、愛子は田代を信じる姿を見せる。だがやがて愛子は田代に直接確認し、自宅に戻って来なかった田・・・