就職

藤本幸世は、1年前にモテキが訪れたものの結局彼女はできず、鬱屈した日々を送っていた。とりあえず定職につこうと考え、知り合いの墨田が作ったニュースサイト「ナタリー」の面接を受ける。面接中に、墨田と元カノのもめ事に巻き込まれて刺されるものの、生還。ナタリーの記者に採用され、ミスはまだ多いものの充実した日々を送る。

みゆきとの出会い

幸世は、去年は客として参加した音楽フェスに記者として参加する。声をかけられた女性を誘うものの、女性には彼氏がおり、落ち込む。ツイッターにリプライしてきた松尾という人物とやりとりをするうちに、盛り上がって飲みに行くことになる。アイコンから松尾は男性だと思っていたが、松尾みゆきという女性だった。サブカルの話で盛り上がるものの、みゆきには彼氏がいることが分かる。途中からみゆきの友だちの彩海が合流し、2人は幸世の自宅に泊まることになる。

みゆきに恋をする

明け方に彩海は帰り、幸世とみゆきは2人きりになる。ベッドで眠ろうとするみゆきは、水を幸世に頼む。水を口に含んだみゆきは、口移しで幸世にも水を飲ませる。セックスをしようとみゆきの胸をわしづかみにする幸世だったが、みゆきは乗ってこない。その後、2人はまた会うことを約束して、それぞれの仕事に向かう。幸世はみゆきのことを好きになり、テンションが上がる。

るみ子

その後、仕事でなかなかみゆきと会えない幸世は、アイドルソングに勇気づけられて告白に行こうとするが、幸世のツイッターをチェックしていた先輩の唐木たちに止められる。その夜、墨田たちと飲み会になり、みゆきが友人のるみ子を連れて参加する。るみ子は幸世に好意を抱くが、幸世はるみ子がカラオケで歌う曲に影響され、みゆきへの思いを新たにする。

みゆきの部屋

みゆきと頻繁に会う幸世。だが、高校時代からの友人の島田は、みゆきのことを「自分に好意を持つ男とは誰とでも付き合う女」で、脈はないとアドバイスする。ある夜、みゆきと2人で酒を飲んだ幸世は、彼氏と同棲しているみゆきの家に泊まることになる。ベッドでみゆきにキスをする幸世だったが、彩海が訪ねてきてしまい、それ以上は進めない。

みゆきの家から帰る途中の幸世が道端で落ち込んでいるのを見つけた墨田は、幸世をガールズバーに連れて行く。接客する愛に説教された藤本は、泥酔する。目を覚ますと愛のベッドに一緒に寝ている幸世だったが、愛とは何もなかった。幸世は愛から、「藤本さんみたいなタイプって、ちゃんと需要ありますよ」と励まされ、キスをされる。

カラオケ

1人カラオケで盛り上がるるみ子は、同じく1人でいる幸世を誘い、2人で盛り上がる。帰り道で別れたあと、るみ子は幸世を追いかけて愛を告白し、キスをする。幸世の部屋で、2人は体を重ねる。朝になり、朝食を作ろうとするるみ子だったが、迷惑そうな幸世の様子を見て、謝って帰っていく。幸世はるみ子が好きで寝たわけではなかった。

山下ダイスケ

仕事でライブハウスの音楽イベントに来た幸世は、みゆきとるみ子が来ていることに気づく。一緒にライブを見ながら、幸世はみゆきの手を握り、るみ子と肉体関係を持ったことを話す。気が動転したみゆきは出ていく。楽屋で、みゆきと付き合っている山下ダイスケを紹介される幸世。ダイスケはその日のイベントを仕切る優秀な男で、幸世はコンプレックスを感じる。るみ子との帰り道で、みゆきへの思いから、るみ子とは付き合えないと伝える幸世。みゆきは泣きながら幸世に追いすがるものの、幸世の気持ちは変わらない。

インタビュー

その後、墨田と一夜をともにしたるみ子は、吹っ切れた姿を見せる。墨田は幸世に、音楽フェス「センス・オブ・ワンダー」の取材を幸世に任せる。「センス・オブ・ワンダー」を仕切っているのは、みゆきの彼氏のダイスケである。ダイスケにインタビューをする幸世は、ダイスケに妻がいることを知り、みゆきを悲しませないようにダイスケに言う。インタビューはそこで打ち切りになる。

原稿

夜。インタビューの原稿をまとめる幸世だったが、ダイスケを批判する内容になってしまう。いてもたってもいられなくなった幸世は、みゆきの部屋に行く。互いにるみ子と寝たことやダイスケと不倫していることを責め合う。ダイスケとの不倫関係に、みゆきが悩んでいたことを知る幸世。あらためて付き合ってくれるように言うが、みゆきに断られる。会社に戻った幸世は、しっかりとした内容の原稿を書き上げる。

フェス

イベントの取材に訪れた幸世は、ダイスケと話すみゆきを見つける。幸世がみゆきに近づいていくと、みゆきは走って逃げ、幸世は追いかける。泥の中に突っ込んでしまう、幸世とみゆき。「幸世君とは出会いたくなかった」と話すみゆき。そこにやって来たダイスケを見た幸世は、みゆきに強引にキスをする。いやがるみゆきだったが、やがて受け入れる。2人は泥だらけの顔で、互いを見つめて笑いあう。

人物 1 モテキ

藤本 幸世

俳優:森山 未來 藤本幸世は、松尾みゆきに恋をする男性である、映画「モテキ」の登場人物。2年前にモ・・・テ期が訪れたものの、誰とも付き合うことなく31歳を迎える。サブカル系の音楽、漫画が好きで、部屋には多くの漫画があり、壁には多くのポスターが貼られている。黒ぶちのメガネがトレードマーク。 正社員として働こうと決意し、ニュースサイト「ナタリー・・・
人物 2 モテキ

松尾 みゆき

俳優:長澤 まさみ 松尾みゆきは、雑誌「EYESCREAM」の編集者である、映画「モテキ」の登場人物・・・。26歳。音楽フェスなどを仕切るオーガナイザーである山下ダイスケと付き合っている。ダイスケには妻がいるため、不倫関係にある。幸世と出会い、幸世から好意を寄せられる。カフェインを摂取できないため、コーヒーはデカフェ。 ツイッターで幸世とやり・・・
人物 3 モテキ

枡元 るみ子

俳優:麻生 久美子 桝本るみ子は、松尾みゆきの友人である、映画「モテキ」の登場人物。33歳。ミニカー・・・のデザインの仕事をしている。趣味は1人カラオケで、彼氏はいない。みゆきとは7歳の年の差があるが、「なんかちょうどいい」関係と述べている。 みゆきに連れられて、幸世の同僚や墨田がいる飲み会に参加する。そこで、他の誰も興味を持たないミニカー(・・・
セリフ・名言 1 モテキ

幸世(ナレーション)「あの頃のオレは素人以下だった。つーか、プロ4人同時に相手をして勝てるわけねーよ!」

0:00:50頃 「モテキ」の最初のセリフ。テレビドラマ版で、突然モテ期が訪れた・・・幸世は、4人の女性の間で振り回されていた。だが、結局恋は実らずに、一時は実家に引っ込んでいた。その後、再び東京に出てきていたが、パッとしない生活を送っていた。・・・
セリフ・名言 2 モテキ

幸世(ナレーション)「“愛というのは、どんどん自分を磨いてゆくんだ”。By尾崎豊。ってなんだテメエ!」

0:01:35頃 ボブ・ディランや尾崎豊の言葉を引用しながら、自分のコンプレック・・・スを心の中で叫ぶ幸世。パッとしない生活を送る幸世の部屋は散らかっており、心の中で叫んでいる時に足を取られて転ぶ。幸世は就職活動をしようと決意する。・・・
セリフ・名言 3 モテキ

墨田「オレ、あれ見て、マーク・ザッカーバーグになりてえなと思って、この会社作ったんだよ」

0:02:55頃 音楽などのニュースサイト「ナタリー」の面接に訪れた幸世は、以前・・・からの知り合いである墨田がナタリーを作ったことを知る。墨田にナタリーを作った理由を聞く幸世。墨田は相変わらず軽い感じで生きていた。・・・
音楽 1 モテキ

J-POP

テレビドラマ版「モテキ」のエンディングテーマとして使われていた曲。映画「モテキ」・・・では、オープニングで幸世が雑誌のグラビアを見ているコンビニで流れている(0:00:30頃)。・・・
音楽 2 モテキ

夜明けのBEAT

テレビドラマ版「モテキ」でオープニングテーマとして使われていた曲。映画「モテキ」・・・でも、幸世がみこしに乗るオープニングタイトルで使われている(0:06:35頃)。・・・
音楽 3 モテキ

マルマルファンク

「マルマルファンク」は、浜野謙太がボーカルのファンクグループ「在日ファンク」の曲・・・。「モテキ」では、幸世が取材に訪れる野外音楽フェス「TAICOCLUB」のステージで、本人たちが歌っている(0:08:25頃)。・・・
キーワード 1 モテキ

原作、テレビドラマ

映画「モテキ」は、久保ミツロウによる漫画を原作としたテレビドラマの映画版。原作の・・・漫画は「イブニング」で2008年から2009年にかけて連載された。テレビドラマは、テレビ東京の深夜ドラマ「ドラマ24」枠で2010年の7月から10月にかけて全12話が放送された。 テレビドラマで原作の内容はすべて使い切ってしまったため、映・・・
キーワード 2 モテキ

ナタリー、EYESCREAM

藤本幸世は、ニュースサイト「ナタリー」に就職する。また、松尾みゆきは雑誌「EYE・・・SCREAM」の編集者である。「ナタリー」も「EYESCREAM」も実在する。 「ナタリー」は、2007年に音楽ニュースサイトとしてスタートし、その後は漫画、お笑い、映画と扱うジャンルを広げた。藤本は大好きな音楽に携われる仕事とあって、や・・・
キーワード 3 モテキ

キス、セックス

藤本幸世は、みゆき、るみ子、愛とキスをする。みゆきとは、初めて出会った翌朝に、水・・・を口移しされるかたちでキスをされる。その後、みゆきの部屋を訪れた際にもキスをし、肉体関係に進みかけるが、みゆきの友人の彩海が訪ねてきて中断される。クライマックスでは、野外音楽フェスの会場となっている森で、泥だらけになりながらキスをする。 ・・・
作品一覧