登場人物・キャスト ニュー・シネマ・パラダイス
アルフレード(フィリップ・ノワレ)
重要な部分に触れている場合があります。
アルフレードは、シチリア島の村で映写技師を務める、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の登場人物。映画が好きで映写室にやって来るトトと親しくなり、絆を育む。
10歳の頃から映写技師を務めている。その頃は無声映画で、ハンドルを手で回して上映した。疲れるとハンドルを回すスピードが落ち、ライトの熱でフィルムが燃えやすくなると話をする。だが、満員で映画を見られない人々のために屋外でも上映できるようにした時にフィルムが燃え出し、必死に消火するものの自身に引火。トトによって命は助けられるものの、両目の視力を失ってしまう。
視力を失ってからも、トトが技師を務める映写室にやって来て、トトのエレナへの愛についてアドバイスをする。兵役から帰ってきたトトには、村を出るように話す。その後、村を出たトトとは会うことがないまま死を迎える(完全版では、エレナから居場所を聞いていたが、トトに未練を持たせないために伝えなかったことが明らかになる)。
・子どもがおらず、父のいないトトと親しくなる。トトが牛乳代で映画を見て母親から怒られるのを目撃した時には、「タダでいれてやった」とウソをつき、トトを助ける(去り際にトトにウィンクする)。アルフレードが乗る自転車に乗りたいがために、病気になったフリをするトトを乗せてやったりもする。トトが映写室から持ち帰ったフィルムが燃え、トトの母マリアから「映写室に入れないでくれ」と言われるものの、小学校卒業試験でトトに助けてもらったこともあり、再び映写室に入れてやり、映写の方法も教えてやる。
・トトには自分のような映写技師ではなく、村を出て活躍して欲しいと願っている。トトに村を出るようにアドバイスする時も、「戻ってきてもうちには入れてやらん」と強い口調で話す。だが、村を去ったトトの話をいつもしていたことが、妻のアンナから語られる。
・満員で映画を見ることができずに不満を持った群衆を見て映画「激怒」のスペンサー・トレイシーのセリフを引用したり、愛についてジョン・ウェインのセリフを引用したりする。
・トトが告解室にいるエレナに告白する際には、牧師が告解室に戻らないようにトトに頼まれ、「心に不安がある」と牧師を呼び止めて長時間話し続ける。
キャスト
アルフレードを演じているのは、フランスの俳優であるフィリップ・ノワレ。当時58歳頃。「追想」(1975)、「イル・ポスティーノ」(1994)でも知られる。
関連項目
セリフ・名言 3
ニュー・シネマ・パラダイス
0:24:55頃
映画が好きで好きでたまらないトトは、お使いの牛乳代を使って映画・・・を見てしまう。楽しく映画を見た後に映画館を出ると、母マリアが待ち構えており、トトをたたいて叱りつける。それを見たアルフレードは、「タダで入れてやった」とウソをつき、落とし物だったと言って自分の50リラをマリアに渡してやる。マリアに連れられて・・・
セリフ・名言 4
ニュー・シネマ・パラダイス
0:28:05頃
映写室にひんぱんにやって来るトトは、映写技師のアルフレードと親・・・しくなる。ある時、自転車に乗るアルフレードを見たトトは、自分も乗りたいために具合が悪くなったフリをして乗せてもらう。その後のやりとり。アルフレードには子どもがおらず、トトの父親は第二次大戦でソ連に出征したまま戻ってきていなかった。・・・
セリフ・名言 6
ニュー・シネマ・パラダイス
1:04:25頃
フィルムが燃えたことで起こった映画館の火事は、アルフレードの視・・・力を失わせた。それから時がたち、青年になったトトはアルフレードの後を継いで映写技師となっていた。そんなトトが不燃性となったフィルムにマッチの火を近づけて燃えないことを確認した後の2人のやり取り。フィルムは不燃性になったが、アルフレードの視力・・・
セリフ・名言 7
ニュー・シネマ・パラダイス
1:07:50頃
自分でも映画を撮るようになったトト。撮影したフィルムを壁に映し・・・て、アルフレードに説明している。だが、一目ぼれしたエレナを映したフィルムのが映し出されると、トトは黙り込んでしまう。女性が映っていると直感したアルフレードは、どんな女性かを聞く。その後のやりとり。トトがエレナの容姿を褒めるのを聞き、アルフレ・・・
セリフ・名言 8
ニュー・シネマ・パラダイス
1:08:40頃
トトがエレナに恋をしていることに気づいたアルフレードの言葉。「・・・美しい表現だね」と言うトトに対して、アルフレードはジョン・ウェインのセリフであるとネタばらしをし、2人は笑う。以前にアルフレードは、満員で映画を見ることができずに不満を持った群衆を見て、映画「激怒」のスペンサー・トレイシーのセリフを引用した・・・
セリフ・名言 11
ニュー・シネマ・パラダイス
1:37:45頃
兵役から戻ってきたトトとアルフレードの会話。アルフレードは、ト・・・トが村を出ることを望んでいる。以前にアルフレードは映画の中のセリフを引用したことが何度かあった。だが、今回はアルフレード自身の言葉として話している。ちなみに、完全版では、エレナを愛していたトトの未練を断ち切るために、アルフレードがエレナの連・・・
セリフ・名言 12
ニュー・シネマ・パラダイス
1:40:20頃
アルフレードのアドバイスもあり、村を出ることにしたトト。駅で列・・・車を待つ時に、アルフレードがトトに語る言葉。トトに活躍してほしいために、アルフレードはあえて厳しい言葉を放つ。だが、トトのことは大好きで、アルフレードはその後もトトのことをいつも話していたことを、後にアルフレードの妻アンナが教えてくれる。・・・
セリフ・名言 13
ニュー・シネマ・パラダイス
1:41:00頃
アルフレードのアドバイスもあり、村を出ることにしたトト。駅で列・・・車を待つ時に、アルフレードがトトに語る言葉。少年時代のトトは映画が大好きで、あらゆる手段を使って映写室に入り込んだ。その時のような情熱を持って生きるようにアルフレードは伝える。・・・
キーワード 2
ニュー・シネマ・パラダイス
少年時代のトトは、アルフレードが映写技師を務める映画館の映写室に入りびたる。その・・・ためトトは自然と映写の方法を覚えてしまう。また、カットされたフィルムをトトは持ち帰り、フィルムが燃えて火事になりかけるという出来事も起こる。トイレはなく、アルフレードは部屋の隅のバケツのようなものに用を足す。満員で映画が見られない群衆のため・・・
キーワード 6
ニュー・シネマ・パラダイス
満員で映画を見られない群衆のためにアルフレードが外の壁にも映写して映画が見られる・・・ようにしてやった時に、フィルムが燃え上がり、映画館は全焼する。映写のための小窓から火が噴出し、飾りのライオンが火を吐いているようになる。アルフレードは顔面に炎を浴びて、服にも燃え移る。命は助かるものの、両目の視力を失ってしまう。
当時のフ・・・
キーワード 11
ニュー・シネマ・パラダイス
エレナに恋をしたトトにアルフレードは、王女に恋をした兵士のおとぎ話をする。兵士に・・・愛を告白された王女は、100日に渡りバルコニーの下にいてくれたら愛を受け入れると話す。兵士はボロボロになりながらも毎日バルコニーの下に通い詰めるものの、100日目にバルコニーから去るというもの。・・・
その他の「ニュー・シネマ・パラダイス」の登場人物・キャスト
人物 3
ニュー・シネマ・パラダイス
俳優:アニェーゼ・ナーノ
エレナは、青年時代のトトの恋人である、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の登場人・・・物。自分で映画撮影をするようになったトトが、駅から出てくるエレナを撮影したことがきっかけで一目ぼれされる。教会の告解室でトトから告白されるも、最初は受け入れない。それでも、愛を証明するために毎日エレナの家の前を訪れるトトの姿を見て、1955・・・
人物 4
ニュー・シネマ・パラダイス
俳優:アントネラ・アッティーリ/プペラ・マッジオ
マリアは、トトの母親である、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の登場人物。第二次・・・世界大戦でソ連に出征した夫の帰りを待ちながら、トトと娘を育てている。トトがミルク代で映画を見た時や、トトが映写室から持ち替えたフィルムが燃えて妹が燃えそうになった時には、トトをたたいて叱りつける。夫の死が分かった時には涙を流して悲しむ。
・・・
人物 5
ニュー・シネマ・パラダイス
俳優:レオポルド・トリエステ
アデルフィオ神父は、トトが住むシチリアの村の神父である、映画「ニュー・シネマ・パ・・・ラダイス」の登場人物。トトが手伝う教会で神父を務める一方で、教会で映画の上映も行っている。映画の上映前には1人でチェックをし、宗教的によくないと思われるキスシーンなどをカットするように命令をする。決して堅物ではなく、映画の音楽に合わせて体を・・・
人物 6
ニュー・シネマ・パラダイス
俳優:エンツォ・カナヴェイル
スパッカフィーコは、映画館「ニュー・シネマ・パラダイス」のオーナーである、映画「・・・ニュー・シネマ・パラダイス」の登場人物。ナポリからシチリアの村にやってきた人物で、サッカーくじを当てて大金持ち。映画館が全焼したあと、新しい映画館「ニュー・シネマ・パラダイス」を建設して、少年のトトを映写技師として雇う。以前の映画館が教会と・・・
人物 7
ニュー・シネマ・パラダイス
俳優:レオ・グロッタ
イグナチオは、映画館の案内人を務める、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の登場人・・・物。
落とし物を管理しており、仕事が終わったアルフレードと帰る時に、お使いのミルク代で映画を見たことを母マリアにしかられるトトを目撃する。ブリジット・バルドーがセックス・シンボルとなった「素直な悪女」(1956)を上映している時に、映画を・・・