ストーリー・あらすじ紹介　シックス・センス

ヴィンセント

フィラデルフィアの名誉市民として表彰された小児精神科医のマルコム・クロウは、自宅で妻のアンナとささやかなお祝いをする。ひたすら仕事に打ち込んできたマルコムを、アンナは誇りに思っている。2人が寝室に行くと、バスルームにパンツだけを身につけた若い男がいる。驚くマルコムとアンナ。男はマルコムの元患者のヴィンセント・グレイだと気づいたマルコムは、治らなかったことを責めるヴィンセントに銃で腹を撃たれる。ヴィンセントは自分の頭を銃で吹き飛ばす。

コール・シアー

次の秋の、フィラデルフィア南部。マルコムはコール・シアーという少年の存在を知る。両親が離婚し、母親と暮らすコールは、「強い不安感、社会的に孤立、情緒不安定」といった症状を抱えていた。教会にいるコールに、マルコムはあいさつをする。一方、マルコムが自宅に帰っても、妻のアンナはベッドで寝たままで起きない。

コールを助けたいマルコム

コールの周りでは不思議なことが起こり、コールは自分が悪いと周囲から思われていると考えている。だが、母親のリンはマルコムに「悪いなんて思っていない」と話す。コールはトミーと一緒に仲良く学校に行くが、それはトミーの演技で、実際には好かれていない。コールの自宅で話をしたマルコムは、コールから「あなたには救えない」と言われてしまう。だが、かつて助けられなかったヴィンセントに通じるものをコールに感じるマルコムは、助けてやりたいと考えている。一方、結婚記念日のマルコムは、アンナのいるレストランに行くが、アンナは口を聞いてくれない。

「黙れ！このバケモノ！」

コールと会ったマルコムは、コールが「これ以上怖い思いをしたくない」と思っていることを知る。また、コールの母のリンは、マルコムが自由連想文で「静かにしないと貴様らを殺すぞ」といった文章を書いていることを知る。また、これまでに撮影したコールの写真には、何らかの光が一緒に写っていることに気づく。学校では、マルコムがカニンガム先生を「どもりのスタンリー！」と呼び、先生から「黙れ！このバケモノ！」と言われる。一方、マルコムの妻のアンナが職場の男性から外出を誘われているのを知り、マルコムはいら立つ。だが、自宅にマルコムが帰ると、妻のアンナが結婚式で撮影したビデオを見ているのを知る。マルコムは安心するが、アンナが抗うつ剤を使用していることに気づく。

コールの秘密

クラスメイトの誕生会に呼ばれたコールは、2階の物置から聞こえる声に気づく。物置に近づいたコールは、トミーたちにむりやり中に入れられる。出してくれるように泣き叫ぶコールに気づいた母親のリンは、気を失ったコールを見つける。病院のベッドにいるコールの元をマルコムが訪ねる。かつて助けられなかった少年に似たコールを助けたいと思っていることを話すマルコムは。コールはマルコムに、「死者が見える」という秘密を打ち明ける。

学校の幽霊

マルコムはコールの話を信じられず、重度のパラノイアか精神分裂症と考える。一方、コールの服が破れて、背中に傷があるのを見つけた母親のリンは、トミーのクラスメイトの親に電話をして、コールをいじめないように話す。学芸会のあと、マルコムと学校のろうかを歩くコールは幽霊が見えて動けなくなるが、マルコムには何も見えない。

諦めかけるマルコム

母親のリンから、リンの母の形見のペンダントを取って引き出しに入れたと言われるコール。コールは否定するが、リンは怒る。その後、コールは自分の部屋に幽霊がいることから、リンに一緒に寝させて欲しいと頼む。リンはコールを抱きしめ、コールが震えていることに気づく。一方、コールを手に負えないと考えたマルコムが、「治療を続けられない」とコールに話す。だが、コールから「自分が話したことを信じて欲しい」と涙ながらに頼まれる。

コールを信じるマルコム

マルコムは、少年だった頃のヴィンセントの治療記録のテープを聞く。テープには、ヴィンセント1人しかいないはずの部屋から、スペイン語で「死にたくない」とつぶやく声が聞こえる。マルコムは、ヴィンセントも死者が見えていたと考え、コールの話を信じるようになる。マルコムはコールに、死者は助けを求めているため、話を聞いてやるように話す。コールは、姿を見せたキラという名前の少女の幽霊から話を聞く。

キラ

マルコムとコールは、キラの葬式が行われている自宅のキラの部屋に向かう。コールの前にキラの幽霊が現れ、ビデオテープの入った箱を渡す。コールは、ビデオテープをキラの父親に渡して立ち去る。ビデオテープには、キラの母親がキラの食事に床清掃剤を混ぜていた様子が撮影されている。キラのおかげで、キラの妹の命は助かる。コールは学芸会でアーサー王を演じる。コールはもう大丈夫と考えたマルコムは、治療を終えることにする。コールはマルコムに、「アンナに伝えたいことがある時は、眠っている時に話せばいい」とアドバイスする。

マルコムの秘密

コールは、死者が見えるという秘密をリンに話す。最初は信じないリンだったが、コールが祖母の幽霊から聞いたという話を聞き、本当のことだと知る。自宅に帰ったマルコムは、ソファで寝ている妻のアンナに声をかける。アンナの手からマルコムの結婚指輪が落ちるのを見たマルコムは、自分が死んでいて、コールにだけ見える存在だったことに気づく。マルコムはアンナに愛を告げ、この世を去っていく。