あん セリフ・名言

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セリフ・名言 1 あん

女子中学生1「なんか、桜の花びら入ってる。千ちゃん、これなんか桜の花びら入ってるんですけど」

0:05:30頃 どら焼き屋「どら春」の常連客である女子中学生3人。店で作ってい・・・るどら焼きに桜の花びらが入っているのを見つけた女子中学生たちが、冗談まじりに話す会話。「千ちゃん」とは、店長の千太郎のことである。 ・・・
セリフ・名言 2 あん

徳江「時給300円でいいのよ、300円で」

0:07:50頃 どら焼き屋「どら春」に貼られている「アルバイト募集」のチラシを・・・見た徳江が、応募したいことを店長の千太郎に話す。だが76歳と高齢の徳江に、千太郎はすぐに断る。徳江は時給が安くてもかまわないと話すものの、千太郎の考えは変わらない。 ・・・
セリフ・名言 3 あん

徳江「見ての通り、指が少し不自由なのね。だから、もう少し・・・あの安くていいのよ。200円」

0:12:45頃 どら焼き屋「どら春」に貼られている「アルバイト募集」のチラシを・・・見て、どうしても働きたいと思った徳江。いったんは店長の千太郎に断られるものの、その日のうちにまたやって来る。徳江にとって働きたい理由は金ではなかった。 ・・・
セリフ・名言 4 あん

徳江「ずっと作ってきたのよ。もう50年も。そう、半世紀よ。お兄さん、あんは気持ちよ、お兄さん」

0:13:45頃 どら春でどうしても働きたいと粘る徳江。徳江はどら春のどら焼きの・・・あんが今ひとつであることを話す。そして、50年に渡ってあんを作り続けてきたことを明かす。千太郎はやはり断るものの、徳江が置いていったあんを食べて考えを変えることになる。 ・・・
セリフ・名言 5 あん

徳江「どら焼きはあんが命でしょう。どうしてこんないい加減なことを。あんは自分でつくらないと」

0:23:40頃 徳江がつくったあんを食べた千太郎は、香りと味の素晴らしさに感動・・・し、徳江を雇うことにする。50年に渡ってあんを作ってきたという徳江は、千太郎の作るどら焼きのあんが、手作りではなくて購入した業務用のあんと知って落胆する。 ・・・
セリフ・名言 6 あん

徳江「まあ、おもてなしだから。豆よ。せっかく来てくれたんだから、畑から」

0:28:20頃 徳江にあんを作ってもらうことになった千太郎は、朝日が昇らないう・・・ちからあん作りを始める徳江に驚く。手間ひまのかかるあん作りについて、徳江は「豆へのおもてなし」と表現する。千太郎は、今まで考えても見なかった徳江の言葉に聞き入る。 ・・・
セリフ・名言 7 あん

徳江「いきなり煮たら失礼でしょ。蜜になじんでもらわないとね。お見合いみたいなもんよ。“あとは若いお二人でどうぞ”ってね」

0:31:10頃 徳江にあんを作ってもらうことになった千太郎は、朝日が昇らないう・・・ちからあん作りを始める。あん作りについて「豆へのおもてなし」と語る徳江は、豆をお見合いの男女に例えて千太郎に説明する。さらに2時間待つことに、千太郎は驚くのだった。 ・・・
セリフ・名言 8 あん

千太郎「僕、どら焼き1個、まるまる食うって、まずないんですよ。あの、甘党じゃないんです」

0:35:50頃 初めて徳江のあんで作ったどら焼きを食べた千太郎は、おいしさに感・・・心する。実は甘党ではないことを告白した千太郎と徳江のやり取り。徳江はがっかりするが、千太郎が甘党ではないのにどら焼き屋をやっているのには理由があった。 ・・・
セリフ・名言 9 あん

徳江「がんばりなさいよー。店長さんじゃないのよ。小豆に言ったの」

0:42:10頃 初めて徳江のあんで作ったどら焼きを食べた千太郎は、おいしさに感・・・心して徳江にあんを作ってもらうことにする。小豆に語りかける徳江の言葉を聞いた千太郎は、自分に言っていると勘違いして返事をしてしまうのだった。 ・・・
セリフ・名言 10 あん

千太郎「徳江さん、指ありますよ。鼻もありますよ」

0:46:30頃 徳江の作ったあんを使ったどら焼きは大好評で、行列ができるほどの・・・人気となる。だがある日店にやって来たオーナーは、指の曲がった徳江についてのウワサを千太郎に話す。千太郎は反論するが、オーナーは徳江をやめさせるように話す。 ・・・
セリフ・名言 11 あん

徳江「いいね、若いって。ああ、いいなあ。あ、鳥だ。いいね、鳥は自由で」

0:54:35頃 徳江が作ったあんが大人気となったどら焼き屋「どら春」には、ワカ・・・ナを始めとする女子中学生の常連客がやって来る。ワカナと話をした徳江は、ワカナの若さをうらやましがる。このあと、徳江がワカナと同じくらいの年に起こった出来事が、徳江の口から語られる。 ・・・
セリフ・名言 12 あん

徳江「カナリア。どうやって鳴くの?カナリアは?」 ワカナ「ピョー、ピョッピョッピョッって」

0:55:30頃 どら焼き屋「どら春」の常連客であるワカナと徳江が話をし、ワカナ・・・が飼っているカナリアの話になる。ワカナは何度もカナリアの鳴き声のまねをし、2人は笑顔を見せ合う。このカナリアは、あとで徳江によって飼われることになる。 ・・・
セリフ・名言 13 あん

千太郎「もし、徳江さんがお疲れじゃなくて、やる気がおありになるんだったら、接客の方も手伝ってください」

0:59:15頃 徳江の作ったあんが大人気となったどら焼き屋「どら春」だったが、・・・店長の千太郎はオーナーから徳江をやめさせるように言われていた。モヤモヤしたものを抱える千太郎だったが、徳江が1人で店を切り盛りしたことを聞いて、徳江にもっと店を手伝ってもらうことに決める。 ・・・
セリフ・名言 14 あん

徳江「人生、いろいろね。がんばってやっていきましょう」

1:01:45頃 徳江に以前よりも店を手伝ってもらうことにした千太郎は、甘党では・・・ないにもかかわらず店長をしている理由を徳江に語る。千太郎はオーナーに負っている借金を返すために店長をしているのだった。その話を聞いた徳江は千太郎を励ます。 ・・・
セリフ・名言 15 あん

徳江「なんかもっと好きなことをやればいいのよ。だって自由なんだから、みんな」

1:02:45頃 どら焼き屋「どら春」の常連客である女子中学生3人組が学校や勉強・・・の文句ばかり言っているのを聞いた徳江が語る言葉。徳江が女子中学生と同じくらいの年齢の頃には、自由を奪われていたことがこのあと明らかになる。 ・・・
セリフ・名言 16 あん

徳江の手紙「この世にあるものはすべて、言葉を持っていると私は信じています」

1:12:35頃 徳江がハンセン病であるというウワサが流れ、徳江の働くどら焼き屋・・・「どら春」には客が寄り付かなくなってしまう。そのことを察した徳江は、店に来なくなってしまう。打ちひしがれる千太郎は、徳江からの手紙を受け取る。手紙には、徳江の考えや、病気を伝えなかったことへの思い、千太郎への励ましが書かれていた。 ・・・
セリフ・名言 17 あん

千太郎「世間って怖いよ。でもまあ、今度のことで言うなら、世間よりもっとひどいのは、俺だ。守れなかったんだ。俺は」

1:17:30頃 徳江がハンセン病であるというウワサが流れてしまい、どら焼き屋「・・・どら春」には客が寄り付かなくなってしまう。察した徳江は店に来なくなり、打ちひしがれた店長の千太郎は店内で昼間から酒を飲むようになる。店にやって来たワカナに、千太郎が自分の思いを語る。 ・・・
セリフ・名言 18 あん

徳江「店長さん、どうも・・・お世話になりました。楽しかったです。店長さん、私は大丈夫よ。店長さん、おいしい時は笑うのよ」

1:28:25頃 徳江がハンセン病であるというウワサが流れたために、どら焼き屋「・・・どら春」には客が寄り付かなくなってしまう。察した徳江は店に来なくなり、店長の千太郎は打ちひしがれる。ワカナは、そんな千太郎を誘って徳江のいる施設へと向かう。施設で再会した千太郎に、徳江はお礼と楽しかったことを涙ながらに語る。聞く千太郎も涙を・・・
セリフ・名言 19 あん

千太郎(ナレーション)「母の言葉を聞いてあげられなかった。誰の言葉も、聞いてあげられる自分ではありません」

1:30:00頃 徳江を守れなかったことの悔しさを抱えている千太郎が、それまで多・・・くを語ってこなかった自分の過去について語る。この言葉が徳江に届いたかは不明だが、徳江は産めなかった自分と子どもと千太郎を重ねていたことがあとで明らかになる。 ・・・
セリフ・名言 20 あん

徳江(テープの声)「あの日の満月は、私にこうつぶやきました。“おまえに見てほしかったんだよ。だから光っていたんだよ”って」

1:42:05頃 秋になり、施設の徳江を訪ねた千太郎とワカナは、3日前に徳江が亡・・・くなったことを知る。ショックを受ける2人に、徳江の親友だった佳子が、生前に徳江がテープに吹き込んでいた声を聞かせる。徳江には、授かった子どもを産むことが許されなかった過去があった。 ・・・
セリフ・名言 21 あん

徳江「私たちは、この世を見るために、聞くために生まれてきた。だとすれば、何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ」

1:46:15頃 施設の徳江を訪ねた千太郎とワカナは、3日前に徳江が亡くなったこ・・・とを知る。ショックを受ける2人に、徳江の親友だった佳子が、生前に徳江がテープに吹き込んでいた声を聞かせる。テープには、徳江が考える生きる意味について吹き込まれていた。 ・・・
セリフ・名言 22 あん

千太郎「どら焼き、いかがですか!どら焼き、いかがですか!」

1:48:45頃 徳江との出会いと別れを経験した千太郎。再び徳江と出会った季節で・・・ある春が訪れる。花見客が多くいる屋外で、千太郎は徳江が生前につかっていた調理用具で作ったあんを使ったどら焼きを売る。千太郎の元に子どもが駆け寄り、どら焼きを買っていく。 ・・・
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