セリフ・名言 あん
徳江(テープの声)「あの日の満月は、私にこうつぶやきました。“おまえに見てほしかったんだよ。だから光っていたんだよ”って」
重要な部分に触れている場合があります。
徳江(テープの声)「私が店長さんを初めてお見かけしたのは、甘いにおいに誘われた、週に1度の散歩の日でした。そこにあなたのお顔がありました。その目がとても悲しそうだった。“何そんなに苦しんでるの”って聞きたくなるような、眼差しをされていました。それはかつての私の目です。垣根の外に出られないと覚悟した時の、私の目でした。だから私は、吸い寄せられるように店の前に立っていたのだと思います。もしも私にあの時の子どもがいたら、店長さん、あなたぐらいの年齢になっているだろうなって・・・。ねえ店長さん、あの日の満月は、私にこうつぶやきました。“おまえに見てほしかったんだよ。だから光っていたんだよ”って」
1:42:05頃
秋になり、施設の徳江を訪ねた千太郎とワカナは、3日前に徳江が亡くなったことを知る。ショックを受ける2人に、徳江の親友だった佳子が、生前に徳江がテープに吹き込んでいた声を聞かせる。徳江には、授かった子どもを産むことが許されなかった過去があった。
「あん」の関連項目
人物 1
あん
俳優:樹木希林
吉井徳江は、どら焼き屋「どら春」を手伝うことになる、映画「あん」の登場人物。76・・・歳。指が曲がっている。春にどら春に現れ、アルバイトとして雇ってくれるよう千太郎に頼む。いったんは断られるものの、自作のあんを千太郎に食べてもらい、雇われることになる。千太郎にあんの作り方や心構えを教え、新しくなったあんを使ったどら焼きは大人・・・
人物 2
あん
俳優:永瀬正敏
千太郎は、どら焼き屋「どら春」の店長である、映画「あん」の登場人物。オーナーでは・・・なく雇われ店長。小さな店舗に置かれた鉄板で自作の皮を焼いているが、うまく作れないためにあんは業務用を購入して使用している。常連客の女子中学生のワカナに作りそこねた皮をタダであげている。実は甘いものよりも酒が好きで、どら焼き1個を食べられない・・・
人物 3
あん
俳優:内田伽羅
ワカナは、「どら春」の常連客である、映画「あん」の登場人物。中学3年生で、母が高・・・校進学に消極的なこともあって進路に悩んでいる。「どら春」でできそこないの皮をもらって食べるなど、つつましい生活をしている。黄色いカナリアのマーヴィーを家で飼っているが、アパートはペット禁止のために母親から何とかするように言われている。部活動・・・
キーワード 1
あん
「あん」は、ドリアン助川による同名小説を映画化した作品。ドリアン助川が明川哲也名・・・義で河瀬直美監督作「朱花の月」(2011)に出演した縁から、原作を河瀬直美監督に送り、映画化の話が進んだという。撮影にあたって、キャストは映画内の登場人物と同じ部屋で寝泊まりするように求められ、撮影外でキャスト同士があまり会わないようにされ・・・
音楽 1
あん
「水彩の月」は、「あん」の主題歌として制作された、秦基博が2015年にリリースし・・・たシングル曲。ミュージック・ビデオには、「あん」に登場したどら焼き屋「どら春」や、出演している樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅が登場する。
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その他の「あん」のセリフ・名言
セリフ・名言 21
あん
1:46:15頃
施設の徳江を訪ねた千太郎とワカナは、3日前に徳江が亡くなったこ・・・とを知る。ショックを受ける2人に、徳江の親友だった佳子が、生前に徳江がテープに吹き込んでいた声を聞かせる。テープには、徳江が考える生きる意味について吹き込まれていた。
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セリフ・名言 22
あん
1:48:45頃
徳江との出会いと別れを経験した千太郎。再び徳江と出会った季節で・・・ある春が訪れる。花見客が多くいる屋外で、千太郎は徳江が生前につかっていた調理用具で作ったあんを使ったどら焼きを売る。千太郎の元に子どもが駆け寄り、どら焼きを買っていく。
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セリフ・名言 1
あん
0:05:30頃
どら焼き屋「どら春」の常連客である女子中学生3人。店で作ってい・・・るどら焼きに桜の花びらが入っているのを見つけた女子中学生たちが、冗談まじりに話す会話。「千ちゃん」とは、店長の千太郎のことである。
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セリフ・名言 2
あん
0:07:50頃
どら焼き屋「どら春」に貼られている「アルバイト募集」のチラシを・・・見た徳江が、応募したいことを店長の千太郎に話す。だが76歳と高齢の徳江に、千太郎はすぐに断る。徳江は時給が安くてもかまわないと話すものの、千太郎の考えは変わらない。
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セリフ・名言 3
あん
0:12:45頃
どら焼き屋「どら春」に貼られている「アルバイト募集」のチラシを・・・見て、どうしても働きたいと思った徳江。いったんは店長の千太郎に断られるものの、その日のうちにまたやって来る。徳江にとって働きたい理由は金ではなかった。
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