登場人物・キャスト 舟を編む
荒木 公平(小林 薫)
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荒木公平は、玄武書房の辞書編集部員である、映画「舟を編む」の登場人物。辞書づくりを38年間続けてきたベテランで、監修者の松本朋佑からの信頼も厚い。妻の体調が良くないために、定年で退職することを決める。自分の代わりを「身命を賭して見つける」と松本に宣言し、「右」の意味を説明できた馬締を編集部に引き抜く。
「大渡海」の制作がスタートして間もなく、定年を迎える。長年使ってきた袖カバーを馬締に贈り、「馬締の辞書を作ってくれ」とあとを託す。10年後には妻が亡くなったおり、嘱託として「大渡海」の制作に復帰する。馬締とともに病気の松本の自宅を訪れ、松本が食道がんであることを知って完成を急ぐものの、松本の死に間に合わない。
大渡海の出版記念パーティで、生前の松本から送られていた手紙を馬締に渡す。そこには、荒木と馬締への感謝の言葉がつづられている。馬締とともに、自分が集めた用例採集カードを見せ合い、明日からの改訂作業へのやる気を見せる。
・長年辞書をめくり続けてきたために指紋がない。辞書に触れることを「世界に触れる喜び」と語り、辞書づくりに必要なこととして、「マジメなこと」「とにかく言葉を好きになること」と語る。
キャスト
荒木公平を演じているのは、小林薫。公開時62歳頃。「恋文」(1985)と「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007)で二度の日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞している。同時期の映画出演作には、「旅立ちの島唄〜十五の春〜」(2013)、「夏の終り」(2013)、「春を背負って」(2014)などがある。
「舟を編む」の関連項目
セリフ・名言 2
舟を編む
0:10:05頃
定年で退職することになった荒木は、自分に代わって辞書制作を任せ・・・られる人物を探す。辞書編集部員の西岡に教えられた馬締という人物に、荒木は「右」の意味を聞く。答えることができた馬締を、荒木は辞書編集部に引き抜く。
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セリフ・名言 19
舟を編む
2:06:00頃
辞書「大渡海」がついに完成する。完成記念パーティで、スタートか・・・ら大渡海に携わった荒木と馬締が、制作にかかった15年に思いをはせる。馬締と香具矢の恋、監修を務めた松本の死、制作中止の危機など、15年の間にはいろいろなことがあった。
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セリフ・名言 1
舟を編む
0:01:00頃
出版社・玄武書房の、影の当たらない部署である辞書編集部。辞書一・・・筋で38年に渡って勤めてきた荒木が、妻の体調が良くないこともあって定年で退職することになる。新しい辞書「大渡海」の制作を前にして、辞書の監修を務める松本は、長年に渡ってともに辞書を作ってきた荒木がいなくなることの影響力の大きさにショックを受・・・
キーワード 4
舟を編む
玄武書房は、「舟を編む」に登場する架空の出版社。辞書、ファッション雑誌、書籍など・・・を出版している。新館と旧館があり、旧館には倉庫と辞書編集部がある。新館には社員食堂もある。村越浩二が編集局長を務めている。
別館にある辞書編集部は、映画のスタート時では荒木公平、西岡正志の2人の社員と、契約社員の佐々木薫が務めている。辞書・・・
キーワード 5
舟を編む
「舟を編む」は、辞書「大渡海」を作り上げていく物語である。「大渡海」は、中型辞典・・・で、見出し語は中型辞典としては多い24万語。監修を務める松本朋佑の「今を生きる辞書」という編集方針のもと、新語、略語、俗語、若者言葉、現代語も積極的に採用する。松本のほか、荒木、西岡、馬締、佐々木のチームで制作がスタート。完成までに15年が・・・
その他の「舟を編む」の登場人物・キャスト
人物 6
舟を編む
俳優:伊佐山 ひろ子
佐々木薫は、玄武書房の辞書編集部に勤める契約社員である、映画「舟を編む」の登場人・・・物。事務作業を担当する縁の下の力持ち。「大渡海」の見出し語選定のためのチェック表をコンピューターに入力するといった作業を行っている。馬締が香具矢に恋をしたことを知り、すぐに香具矢が修行する小料理屋に予約を入れる。また、馬締にラブレターを送る・・・
人物 7
舟を編む
俳優:渡辺 美佐子
タケは、馬締の住む「早雲荘」の大家である、映画「舟を編む」の登場人物。明るくノリ・・・のいい性格で、馬締の部屋にやって来た西岡が驚くほど。10年の付き合いとなる馬締のことを、「みっちゃん」と呼んでかわいがっている。新しい下宿人を引き受けなくなっており、馬締の自由に早雲荘を使わせている。
馬締が悩んでいることを感じ取り、買っ・・・
人物 8
舟を編む
俳優:黒木 華
岸辺みどりは、玄武書房の辞書編集部員である、映画「舟を編む」の登場人物。ファッシ・・・ョン雑誌「ノーザンブラック」編集部から異動となる。元同僚から「変わり者」と言われたりもする。ネイルは欠かさない。ファッション用語の語釈チェックを任される。
辞書編集部に配属された当初は、勝手が違うこともありやる気を出せないでいるが、整理を・・・
人物 9
舟を編む
俳優:池脇 千鶴
三好麗美は、西岡正志の交際相手である、映画「舟を編む」の登場人物。西岡のことは「・・・まーくん」と呼ぶ。西岡との付き合いは長く、互いの家の鍵を持っているほどの仲。「会社では近づくな」と西岡から言われているものの、西岡と腕を組んで出勤して嫌がられたりする姿を見せる。互いに「(別の相手と)明日はデートをする」と言ったり、西岡から・・・
人物 10
舟を編む
俳優:鶴見 辰吾
村越浩二は、玄武書房の出版局長である、映画「舟を編む」の登場人物。利益を生まない・・・辞書編集部に対しては「金食い虫」と呼ぶなど冷たく、大渡海の制作中止を検討する。西岡と馬締から頼まれて大渡海の制作は継続するものの、辞書と名のつく出版物は今後辞書編集部で作ることと、西岡の宣伝部の異動を条件とする。大渡海の完成が近づいた時には・・・