登場人物・キャスト 英国王のスピーチ
ジョージ6世/アルバート(コリン・ファース)
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The King's Speech Movie Trailer Official (HD)
ジョージ6世は、1936年にイギリス国王に即位した実在の人物である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。本名はアルバート・フレデリック・アーサー・ジョージであり、ジョージ6世は統治名である。国王ジョージ5世の次男として生まれ、海軍士官などを務めた。後の女王エリザベスの父である。兄のエドワードが王位継承者だったため、王としての訓練を受けてこなかった。だが、エドワードを見限った父により、期待をかけられるようになる。
吃音症の持ち主である。原因は不明だが、左利きを右利きに矯正された体験(ローグによると吃音症に多いという)、X脚を金属の矯正具で矯正された体験、乳母によって毎日つねられた体験(これ以来胃を悪くしたという)など、幼い頃につらい体験をしている。
1925年、父の命令で、ウェンブリー・スタジアムで行われた大帝国博覧会の閉会のあいさつを行う。初めてアルバートのスピーチがラジオで放送された。だが、吃音のためにうまくスピーチできず、集まった観衆は失望の表情を浮かべる。
その後、言語療法士について、吃音症を克服しようとする。7個のビー玉を口に入れて文章を読むといった訓練をするもの、改善されない。妻のエリザベスが見つけてきた言語療法士のローグの治療を受け、十分とは言えないが少しずつ改善していく。
父ジョージ5世が死去し、兄エドワードが王に即位。離婚歴のある女性ウィリス・シンプソンとの交際に夢中の兄をたしなめるものの、聞き入れられない。ローグの元を訪ね、それまでは明かしてこなかった過去のことを話すものの、ローグから「王になるべき」と言われて怒り、絶交する。
兄エドワードがウィリスとの結婚を決意して、退位。ジョージ6世として国王に即位する。王位継承評議会ではうまく話せず、プレッシャーに押しつぶされそうになるが、妻のエリザベスに励まされる。戴冠式を控え、再びローグの元を訪れて協力を求める。戴冠式のリハーサルで、ローグが医者の資格を持っていないことを大司教から聞かされ、ローグを責める。だが、これまで自分で医者と名乗ったことはないこと、第一次大戦で戦闘のショックで話せなくなった兵士を治療してきたことなどをローグから説明され、最終的に納得。2人で戴冠式のリハーサルを行う。
1939年、ドイツとの戦争が始まると、国王としてスピーチをすることになり、ローグを呼び寄せる。ローグに助けられながら見事にスピーチを行い、人々から喝采を受ける。1944年、君主個人への奉仕に対して授与される唯一の勲章であるロイヤル・ビクトリア勲章を、ローグに贈る。
・頭に血がのぼりやすい面があり、ローグに対して怒りを爆発させる姿を何度か見せる。
・「本を読んで」と娘たちから頼まれるが、ペンギンのマネをしてみせてごまかす姿を見せる。納得しない娘たちに、苦労しながらもペンギンと魔法使いの話をする。
・以前の言語療法士に、「ノドをリラックスさせる」と言われたこともあり、タバコをひんぱんに吸う。ローグからは、「煙はあなたを殺す」と言われ、訓練中に吸おうとしたタバコを取り上げられる。実際のジョージ6世はヘビー・スモーカーだったという。
キャスト
ジョージ6世/アルバートを演じているのは、イギリスの俳優であるコリン・ファース。当時50歳頃。本作の演技で、アカデミー主演男優賞を受賞した。同時期の出演作には、アカデミー主演男優賞にノミネートされた「シングルマン」(2009)のほか、「裏切りのサーカス」(2011)、「Disney's クリスマス・キャロル」(2009)などがある。
ポール・ベタニーが第一候補だったが、ベタニーは家族との時間を優先するために断り、そのことをのちに後悔したという。
関連項目
セリフ・名言 2
英国王のスピーチ
0:20:45頃
王族であるアルバートの吃音症の治療をすることになったローグ。自・・・分の診療室にやって来たアルバートに対し、リラックスさせようと雑談をする。ジョークはオチのタイミングが重要だが、吃音症のアルバートはうまくタイミングが取れない。・・・
セリフ・名言 6
英国王のスピーチ
1:01:55
ローグによるアルバートの吃音症改善のための訓練の1つは、卑猥な言・・・葉を心の中で言うという独特なものだった。最初はためらっていたアルバートだったが、ローグに促されて、卑猥な単語を絶叫する。開戦のスピーチを行う時にも、この方法は効果を発揮する。・・・
セリフ・名言 8
英国王のスピーチ
1:16:40頃
国王になるように勧めるローグに対し、「それは反逆だ」と怒りをあ・・・らわにし、絶交していたアルバート。だが、いやいやながらも国王ジョージ6世となったアルバートは、再びローグの元を訪れて助けを求める。久しぶりに再会した時に、アルバートがローグにかける言葉。・・・
セリフ・名言 9
英国王のスピーチ
1:17:50頃
いまや国王となったアルバートは、スピーチをする機会が増えること・・・になる。再びローグの元を訪れて、助けを求めるアルバートの言葉。ローグは喜んでアルバートに協力し、戴冠式や開戦のスピーチの手助けをするのだった。・・・
セリフ・名言 11
英国王のスピーチ
1:27:35頃
ローグが言語療法士の資格を持っていないことを、戴冠式のリハーサ・・・ルで大司教から聞いたアルバート。アルバートはローグを責め、自分には国王の資格がないと弱気な姿を見せる。ローグは、戴冠式で使われる王座に座ってアルバートを挑発。「私には声がある!」とアルバートに叫ばせ、アルバートを励ます。・・・
セリフ・名言 12
英国王のスピーチ
1:31:50頃
自身の戴冠式のニュース映像の後に、ヒットラーが演説する映像が流・・・れる。それを見た娘エリザベスとアルバートのやりとり。吃音症のイギリス国王とは対照的に、やがて敵国となるドイツの総統は雄弁だった。だが、アルバートはアルバートなりに、言葉で国民を鼓舞することになる。・・・
セリフ・名言 13
英国王のスピーチ
1:36:20頃
ドイツとの開戦のスピーチをラジオ放送することになったアルバート・・・は、ローグを呼び寄せる。アルバートへのアドバイスに、アルバートはジョークで答える。ローグの助けを得て、アルバートはスピーチに向かう。・・・
セリフ・名言 14
英国王のスピーチ
1:36:30頃
ドイツとの開戦のスピーチをすることになったアルバートは、ローグ・・・を呼び寄せる。大切なスピーチを前にして、緊張の色を隠せないアルバートの言葉。だが、アルバートは国民に対してスピーチをしなければならない。・・・
キーワード 1
英国王のスピーチ
吃音症であるアルバートは、言葉がスムーズに出てこない。文章を読む時に顕著だが、興・・・奮状態や緊張状態になると、会話でも吃音となってしまう。そのため、公の場でのスピーチなどの緊張する場面が苦手で、映画の冒頭では、1925年に行われた大帝国博覧会の閉会のあいさつをうまく言えない。
多くの言語療法士の治療や訓練を受けるが、よく・・・
キーワード 2
英国王のスピーチ
イギリスは立憲君主制であり、映画がスタートする時点の国王はジョージ5世である。ロ・・・シアやイタリアなど王政を廃止する国が増えていたことから危機感を抱いていたジョージ5世は、国民に取り入る必要性を感じており、ラジオ放送などで国民に語りかけていた。長男のエドワードが王位継承権の第1位だったが、既婚女性との恋愛に溺れるエドワード・・・
その他の「英国王のスピーチ」の登場人物・キャスト
人物 2
英国王のスピーチ
俳優:ジェフリー・ラッシュ
ライオネル・ローグは、アルバートの吃音症を治療する言語療法士である、映画「英国王・・・のスピーチ」の登場人物。実在の人物である。父はビール醸造の仕事をしていた。舞台役者でもあり、言語療法士をしながらリチャード三世役のオーディションも受けている(年齢とオーストラリアなまりによって落とされる)。第一次大戦で戦争神経症で吃音になっ・・・
人物 3
英国王のスピーチ
俳優:ヘレナ・ボナム=カーター
エリザベスは、アルバートの妻である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。夫のため・・・に言語療法士を探しており、言語聴覚士協会の会長の紹介で、偽名を使ってローグの元を訪れる。ローグによる夫の治療にも付き合い、王となった夫が弱気になっている時には励ますなど、夫を支える。夫による、戦争が始まった時の国民に向けてのスピーチを聞き、・・・
人物 4
英国王のスピーチ
俳優:ガイ・ピアース
エドワード8世は、アルバートの兄である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。実在・・・の人物。父の国王ジョージ5世の後を継ぐために王としての教育を受けてきたが、他人の妻である女性に夢中になり、父から見限られている。ウィリス・シンプソン夫人との結婚を望みながらも、父の死により国王エドワード8世として即位する。だが、ウィリスとの・・・
人物 5
英国王のスピーチ
俳優:イヴ・ベスト
ウォリス・シンプソンは、エドワードの妻となる女性である、映画「英国王のスピーチ」・・・の登場人物。実在の人物。夫がいるにもかかわらず、エドワードと不倫関係となる。エドワードが国王に即位した後も関係は続く。パーティで国王であるエドワードにワインを取りに行かせたりする姿に、アルバートらは眉をひそめている。国王を退位したエドワード・・・
人物 6
英国王のスピーチ
俳優:マイケル・ガンボン
ジョージ5世は、国王でアルバートの父である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。・・・実在の人物。既婚の女性に夢中になる長男エドワードを見限っており、次男アルバートに対して期待をかけている。そのため、吃音症でスピーチが苦手なアルバートに、スピーチの練習をさせる。死期が近づいた時には、権限委譲の説明を受けても、何を話しているか・・・