登場人物・キャスト 英国王のスピーチ
ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)
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ライオネル・ローグは、アルバートの吃音症を治療する言語療法士である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。実在の人物である。父はビール醸造の仕事をしていた。舞台役者でもあり、言語療法士をしながらリチャード三世役のオーディションも受けている(年齢とオーストラリアなまりによって落とされる)。第一次大戦で戦争神経症で吃音になった兵士を助けようと、言語療法士となった。だが、無資格で「ドクター」を名乗っていない。1925年のアルバートのスピーチを聞き、息子から「あの人を助けて」と言われたことがあった。
吃音症が治らない夫のために言語療法士を探している、アルバートの妻エリザベスの訪問を受ける。往診は断り、アルバートがローグの元を訪ねる形で治療を始める。歌うように話させる、卑猥な言葉を言われせるといった独特の治療法で、十分とは言えないまでもアルバートの吃音症を軽くしていく。
王に即位した兄の自覚のない行動に不満を抱くアルバートに「あなたが王になればいい」と話したところ、「反逆罪だ」とアルバートの怒りを買い、絶交される。その後、謝罪に行くものの、門前払いにされる。だが、王に即位してジョージ5世となったアルバートの訪問を受け、再び治療を行う。
戴冠式のリハーサルの時に、ローグが資格を持っていないことを知ったアルバートに責められるが、これまで自分で医者と名乗ったことはないこと、第一次大戦の戦闘のショックで話せなくなった兵士を治療してきたことなどを説明し、最終的には納得してもらい、2人でリハーサルを行う。
1939年にドイツとの戦争が始まった時には、国民に向けたスピーチを行うアルバートに呼ばれ、放送の際にはそばでアルバートを助ける。アルバートとは良き友になり、1944年には、君主個人への奉仕に対して授与される唯一の勲章であるロイヤル・ビクトリア勲章が贈られる。
・アルバートのことは「バーティ」と呼ぶ
・3人の息子がいる。息子たちとは、ローグが演じて見せるキャラクターを当てる「シェイク」と呼ぶ遊びをし、ローグは背中にクッションを入れてシェイクスピアの「オセロ」のキャラクターを演じる。
・映画の中で、ローグとアルバートは1934年に出会ったことになっている。だが、実際の2人は、1920年代から知り合っていたという。
キャスト
ライオネル・ローグを演じるのは、オーストラリアの俳優であるジェフリー・ラッシュ。当時59歳頃。本作の演技で、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。アカデミー主演男優賞を受賞した「シャイン」(1996)などで知られる。同時期の出演作には、「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」(2011)などがある。
関連項目
セリフ・名言 1
英国王のスピーチ
0:09:50頃
夫アルバートの吃音症を治すために言語療法士を探すエリザベスは、・・・ローグの元を訪れる。ジョンソンと偽名を使って身分を隠し、夫の正体も明かさない。治療の相手が王族とは思いもよらないローグだったが、このあと本当のことを知る。・・・
セリフ・名言 3
英国王のスピーチ
0:22:25頃
タバコを吸おうとするアルバートを、ローグが止める。だが、それま・・・でアルバートを治療してきた医者は、タバコを勧めていたのだという。このあと、治療中にタバコを吸おうとするアルバートから、ローグがタバコを取り上げるシーンもある。・・・
セリフ・名言 10
英国王のスピーチ
1:18:45頃
国王となったアルバートは、絶交状態だったローグに再び協力を求め・・・る。喜んで協力するローグは、父や兄からのプレッシャーも、幼い時の体験(左利きの矯正、X脚の矯正、毎日自分をつねる乳母)も忘れるように話す。・・・
セリフ・名言 15
英国王のスピーチ
1:41:30頃
ドイツとの開戦のスピーチの時間が間もなくに迫り、2人きりになっ・・・たアルバートとローグのやりとり。後年、君主個人への奉仕に対して授与される唯一の勲章であるロイヤル・ビクトリア勲章を、アルバートはローグに贈るのだった。・・・
キーワード 3
英国王のスピーチ
吃音症を治すために、アルバートは言語療法士の治療を受けるが、よくならない。映画の・・・冒頭では、ビー玉を7個も口に入れて文章を読む訓練が描かれている。
アルバートの妻エリザベスは、言語療法士のライオネル・ローグに、アルバートの治療を依頼する。ローグは、筋肉の緊張をほぐすといった身体的な訓練(握った手を振ってアゴの筋肉をゆる・・・
その他の「英国王のスピーチ」の登場人物・キャスト
人物 3
英国王のスピーチ
俳優:ヘレナ・ボナム=カーター
エリザベスは、アルバートの妻である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。夫のため・・・に言語療法士を探しており、言語聴覚士協会の会長の紹介で、偽名を使ってローグの元を訪れる。ローグによる夫の治療にも付き合い、王となった夫が弱気になっている時には励ますなど、夫を支える。夫による、戦争が始まった時の国民に向けてのスピーチを聞き、・・・
人物 4
英国王のスピーチ
俳優:ガイ・ピアース
エドワード8世は、アルバートの兄である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。実在・・・の人物。父の国王ジョージ5世の後を継ぐために王としての教育を受けてきたが、他人の妻である女性に夢中になり、父から見限られている。ウィリス・シンプソン夫人との結婚を望みながらも、父の死により国王エドワード8世として即位する。だが、ウィリスとの・・・
人物 5
英国王のスピーチ
俳優:イヴ・ベスト
ウォリス・シンプソンは、エドワードの妻となる女性である、映画「英国王のスピーチ」・・・の登場人物。実在の人物。夫がいるにもかかわらず、エドワードと不倫関係となる。エドワードが国王に即位した後も関係は続く。パーティで国王であるエドワードにワインを取りに行かせたりする姿に、アルバートらは眉をひそめている。国王を退位したエドワード・・・
人物 6
英国王のスピーチ
俳優:マイケル・ガンボン
ジョージ5世は、国王でアルバートの父である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。・・・実在の人物。既婚の女性に夢中になる長男エドワードを見限っており、次男アルバートに対して期待をかけている。そのため、吃音症でスピーチが苦手なアルバートに、スピーチの練習をさせる。死期が近づいた時には、権限委譲の説明を受けても、何を話しているか・・・
人物 7
英国王のスピーチ
俳優:フレイア・ウィルソン
エリザベスは、アルバートの娘である、映画「英国王のスピーチ」の登場人物。実在の人・・・物。のちのエリザベス女王の若き日の姿である。父アルバートからペンギンの話を聞いたり、開戦のスピーチを終えた父に「良かった」と話したりする姿を見せる。・・・