登場人物・キャスト　この世界の片隅に

黒村径子(尾身美詞)

重要な部分に触れている場合があります。

黒村径子（くろむらみちこ）は、周作の姉である、映画「この世界の片隅に」の登場人物。父の再就職祝いに時計を買いに行った黒村時計店の若旦那に恋し、やがて結婚。長男の久夫と長女の晴美をもうける。だが夫が亡くなってしまい、嫁ぎ先の両親と折り合いが悪くなり、しばしば実家に帰ってくる。すずが嫁入りしたあとにも戻ってきてしばらく滞在。すずの服装に文句をつけるなど、最初はすずにつらくあたる。

建物疎開によって嫁ぎ先の家が取り壊され、下関に引っ越すことになる。これを機に離縁し、晴美と実家に帰ってくる。息子の久夫は跡取りのため下関に行くことになり、離れて暮らすことにさみしさを感じる。晴美がなついていることもあり、すずとは徐々に打ち解けていく。だが、すずと手をつないで歩いていた晴美が時限爆弾によって爆死してしまい、すずを責め立てる。その後は落ち着き、広島に帰ることになったすずに、すずの好きな場所で暮らすように優しく語り、すずは呉に残ることになる。

・戦争前は、おしゃれな服装をしたモガ（モダンガール）だった。すずからウェハーのついたアイスクリームについて聞かれた時には幸せそうにおいしさを語り、すずと晴美が砂糖を壺ごと落として甘くなった水を飲んで、「話してると水まで甘く感じる」と語る。

・離縁して実家に戻ってきた時には、建物疎開でバラバラにされた木材を持ってくる。木材は防空壕に使われ、久夫と晴美がたけくらべをした柱を周作が目につくところに使ってくれる。呉の空襲が激しくなったために晴美を下関に疎開させることに決める。だが、その当日に晴美は亡くなってしまう。敗戦の玉音放送を聞いた時には、家の裏で号泣しながら晴美の名を叫ぶ姿を見せる。

・料理は得意ではなく、すぐに鍋を焦がすと言われている。裁縫は得意で、すずのためにモンペを作ってやったりもする。だが、草履づくりは下手であることが描かれている。

「この世界の片隅に」の関連項目

セリフ・名言 11 この世界の片隅に

径子「ええ、ええ・・・夫婦仲良うて結構なことじゃない。2組そろうて」

0:46:00頃嫁ぎ先の北條家にも慣れてきたすず。みんなで協力して防空壕を作っ・・・ていると、大雨が降ってくる。大雨のあと、不意に顔と顔が近づいたすずと周作はキスをする。その様子を見た周作の父の円太郎の言葉にすずと周作は頬を赤らめる。一方、夫を亡くしていた径子は、周作夫婦や円太郎夫婦の幸せそうな様子を見ていじける。・・・

セリフ・名言 31 この世界の片隅に

径子「すずさんの居場所はここでもええし、どこでもええ。くだらん気兼ねはなしに、自分で決め」

1:42:10頃広島に帰ることに決めたすず。帰る当日、義理の姉である径子がすず・・・に話をする。きつい性格ですずにもつらくあたったことのある径子だったが、すずに優しい言葉をかける。径子の言葉を聞いたすずは、呉に残ることに決める。・・・

キーワード 14 この世界の片隅に

服、もんぺ

戦時中のため、すずが普段着ているのはもんぺである。かつてはおしゃれなモガ（モダン・・・ガール）だった径子は、着物を仕立て直してもんぺにしていた。径子からきれいな格好をするように言われたすずは、自分で着物をもんぺに仕立て直し、余った布で晴美に巾着袋を作ってやる。・・・

キーワード 3 この世界の片隅に

広島市、呉市

「この世界の片隅に」の舞台となるのは広島市と呉市である。すずは広島市南部の江波の・・・出身で、祖母の家は草津にある。江波と草津の間の海は大潮の時には人が歩けるようになり、すずたちが歩いて草津に向かう様子が描かれている。また、広島県産業奨励館（のちの原爆ドーム）や相生橋などが登場する。すずが嫁入りする北條家があるのは呉市である・・・

人物 1 この世界の片隅に

北條すず

俳優：のん北條すず（ほうじょうすず）は、広島の江波から呉に嫁入りする、映画「この世界の片・・・隅に」の登場人物。旧姓は浦野。江波で海苔の養殖をしている両親の元に生まれる。兄の要一、妹のすみとともに育つ。自他ともに認める「ボーッとした」性格の持ち主だが、絵を描くのが得意。8歳の頃、町で「ばけもん」に誘拐されそうになった時に少年時代の周・・・