この世界の片隅に セリフ・名言

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セリフ・名言 1 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「うちはよう、ぼーっとした子じゃあ言われとって」

0:00:30頃 「この世界の片隅に」の最初のセリフ。このあと、すずが海苔を町に・・・届けに行くために乗せてくれた船の船頭にも「ぼーっとしとらんで」と言われる。さらにすずはこのあと、家でも嫁ぎ先の北条家でもぼーっとしていると言われるのだった。 ・・・
セリフ・名言 2 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「いろいろあるが、ほいでも子供でおるんも悪うはない。いろんなもんが見えて来る気がする」

0:06:55頃 幼い頃のすずが、両親や兄妹と祖母の家を訪ねた時の言葉。すずは屋・・・根裏から出てきてスイカの皮を食べる少女の姿を目撃する。すずは実のあるスイカと着物を少女のために置いていくが、みんなから座敷わらしを見たと言われるのだった。 ・・・
セリフ・名言 3 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「“そいつは座敷わらしに違いない”。お兄ちゃんがほう言った夕方、景色も人も優しゅうかすんで見えた」

0:08:15頃 少女時代のすずは、夏の祖母の家で屋根裏から出てきてスイカの川を・・・かじる少女を見る。だがそのあと少女は現れなかった。帰り道でのすずの言葉。少女は座敷わらしではなかった。すずは、この時の出来事を忘れずに生きていくのだった。 ・・・
セリフ・名言 4 この世界の片隅に

水原「こがいな絵じゃあ、海を嫌いになれんじゃろうが」

0:12:05頃 兄を海軍の訓練で失い、両親も無気力となってしまった水原。学校の・・・風景画の課題もやる気が起きず、丘から海を見ていた。そんな水原を見つけたすずは、水原の代わりに海の白波をウサギに見立てた絵を描いてやる。すずの絵を見た水原が、兄の命を奪った海について語る。 ・・・
セリフ・名言 5 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「うちは大人になるらしい」

0:14:55頃 18歳となったすずに、突如として縁談が舞い込んでくる。すずを嫁・・・にもらいたいという男性と父親が家に来る。祖母の家にいたすずは、急いで家に帰される。すずは降って湧いた話に戸惑いながらも流されていく。 ・・・
セリフ・名言 6 この世界の片隅に

すず「困ったね~。嫌なら断わりゃええ言われても、嫌かどうかも分からん人じゃったね~」

0:16:10頃 すずを嫁にもらいたいという男性と父親が家に来る。18歳となった・・・すずに、突如として縁談が舞い込んで来たのだった。祖母の家から急いで家に帰ったすず。家に入る勇気がなく、外から訪れた男性を見るのだった。そのあと丘の上で着物を頭からかぶって悩むすずの言葉。 ・・・
セリフ・名言 7 この世界の片隅に

北條サン「大ごとじゃ思うとった、あの頃は・・・大ごとじゃ思えた頃が懐かしいわ」

0:26:10頃 北條家に嫁いだすずは、義母となったサンから昔話を聞く。軍港とし・・・て栄える呉だったが、軍縮で軍艦が作れなくなった時には夫をはじめとした多くの人たちが失業して大変だった。だが、戦争の方が大ごとだった。 ・・・
セリフ・名言 8 この世界の片隅に

すず「思いがけず陸軍の機密知ってしもうた」

0:32:20頃 嫁いだ北條家の長女である径子が家に戻ってきたこともあり、広島に・・・里帰りしたすず。1歳下のすみと久しぶりにゆっくりと話をする。すみは女子挺身隊として軍需工場で働いていた。そんなすみとすずのやりとり。 ・・・
セリフ・名言 9 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「さよなら、さよなら広島」

0:34:05頃 呉の北條家に嫁いだすずが、実家のある広島に里帰りをする。呉に戻・・・る日、父親からもらった小遣いでノートを買ったすずは、広島県産業奨励館(のちの原爆ドーム)や町並みをスケッチする。スケッチしながらすずが語る言葉。広島への別れを口にするすずだったが、汽車がなくなってしまったために実家にもう一泊することになる。・・・
セリフ・名言 10 この世界の片隅に

北條サン「あれを喜んで召し上がる楠木公は、ほんまの豪傑なんじゃろうねぇ」

0:41:15頃 戦争が進み、食糧事情がどんどん悪化していく。すずは食べ物のやり・・・くりを工夫し、楠木正成が籠城に耐えるために考案したと言われる「楠公飯」を作る。だが楠公飯はおいしくなく、家族みんな微妙な顔をする。そんな楠公飯についてのサンの言葉。 ・・・
セリフ・名言 11 この世界の片隅に

径子「ええ、ええ・・・夫婦仲良うて結構なことじゃない。2組そろうて」

0:46:00頃 嫁ぎ先の北條家にも慣れてきたすず。みんなで協力して防空壕を作っ・・・ていると、大雨が降ってくる。大雨のあと、不意に顔と顔が近づいたすずと周作はキスをする。その様子を見た周作の父の円太郎の言葉にすずと周作は頬を赤らめる。一方、夫を亡くしていた径子は、周作夫婦や円太郎夫婦の幸せそうな様子を見ていじける。 ・・・
セリフ・名言 12 この世界の片隅に

北條サン「みんなが笑うて暮らせりゃあ、ええのにねえ」

0:47:15頃 周作の姉である径子が、嫁ぎ先と離縁して呉の実家に戻ってくる。そ・・・んな径子について、母のサンがすずに語る。径子は夫に死なれ、長男は跡取りのために連れて来れず、娘の晴美だけを連れてきていた。さみしい思いをしている径子について語ったあとに、サンは笑って暮らせる幸せについて語る。 ・・・
セリフ・名言 13 この世界の片隅に

すず「素直に笑えんのはうちだけか」

0:50:45頃 丘の上から軍艦の絵を描いていたすずは、憲兵からスパイと疑われる・・・。ボーッとしたすずがスパイに疑われたことに、北条家の人々は大爆笑する。みんなが笑っていることを良かったと思うすずだったが、一方で笑えない自分もいた。 ・・・
セリフ・名言 14 この世界の片隅に

すず「みんなあんとにええ匂いさせて、ここは竜宮城かなんかかねえ?」

0:54:55頃 闇市に砂糖を買いに来たすずは、道に迷ってしまう。そこは遊郭だっ・・・た。電信柱の下にうずくまるすずに、遊女が声をかけてくれる。遊郭に初めて来たすずは、他とは違う雰囲気に困惑している。遊女はすずに道を教えてくれる。 ・・・
セリフ・名言 15 この世界の片隅に

すず「しみじみニヤニヤしとるんじゃ!」

0:59:30頃 周作から仕事場にノートを持ってくるように頼まれたすず。町に行く・・・ためにおしろいをしたすずに、周作は最初気づかない。ノートを持ってこさせたのは方便で、周作がすずを楽しませるために町に呼んだことがわかった時のすずの言葉。 ・・・
セリフ・名言 16 この世界の片隅に

周作「すずさん、あんたを選んだんは、たぶんわしにとって最良の選択じゃ」

1:00:10頃 周作に連れられて、一緒に町を歩くすず。周作のことをほとんど知ら・・・ないままに嫁に来たすずは、急に環境が変わったことから夢でも見ている気分のまま生きてきた。そんなすずは、呉での生活にも慣れて周作のことも好きになっていた。 ・・・
セリフ・名言 17 この世界の片隅に

水原「のお周作さん。死に後れるゆうんは、じれるもんですの」

1:03:50頃 すずが嫁いだ呉の北條家に、すずの幼なじみで巡洋艦「青葉」の乗組・・・員である水原が、入湯上陸の際にやって来る。水原が乗る「青葉」は、アメリカ軍の攻撃を受けたものの、沈没せずに何とか呉に戻ってきていた。 ・・・
セリフ・名言 18 この世界の片隅に

すず「ああ!うちは、あん人に腹が立ってしかたがない!ごめん・・・ほんまにごめん・・・」

1:06:40頃 呉の北條家に嫁いだすずを訪ねてきた幼なじみの水原。周作はすずと・・・水原が一緒に泊まれるように気を使う。すずを求める水原だったが、周作のことが好きになっていたすずは水原の求めを断る。そして、自分と水原を一緒に泊めた周作への怒りを口にするのだった。 ・・・
セリフ・名言 19 この世界の片隅に

水原「あーあ、たまげるくらい普通じゃのお。まるで当たり前のことで怒って、当たり前のことで謝りよる」

1:07:10頃 北條家に嫁入りしたすずの元にやって来た水原。2人きりになった水・・・原はすずを求めるが、周作を好きになっていたすずは断る。水原に謝り、自分と水原を一緒に泊めた周作への怒りを口にするすずを見た水原の言葉。 ・・・
セリフ・名言 20 この世界の片隅に

水原「わしを思いだすなら、わろうて思い出してくれ。お前だけは、最後までこの世界で普通で、まともでおってくれ」

1:08:10頃 北條家に嫁入りしたすずの元に現れた水原。2人きりになった水原は・・・すずを求めるが、周作を好きになっていたすずは断る。すずは水原に謝り、自分と水原を一緒に泊めた周作への怒りを口にする。翌朝、巡洋艦に戻る水原が送るすずにかける言葉。 ・・・
セリフ・名言 21 この世界の片隅に

すみ「鬼いちゃんの・・・脳みそ?」

1:08:50頃 出征していたすずの兄である要一が戦死する。だが、要一の遺骨の代・・・わりに戦地から送られてきたのは、小さな石ころ1個だった。石ころを見たすみの言葉。要一は暴力的でみんなから恐がられており、すずやすみからは「鬼いちゃん」と呼ばれていた。 ・・・
セリフ・名言 22 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「あっけのう人はおらんようになる。姿が見えんようになれば、もう、言葉は届かん」

1:09:10頃 兄の要一が戦死し、戦地から要一の遺骨の代わりに送られてきたのは・・・小さな石ころ1個だけだった。人間があっけなく死んでしまうことを知ったすずは、思っていることを伝える必要を感じ、周作に水原がやって来た時のことを話す。 ・・・
セリフ・名言 23 この世界の片隅に

すず「ほいでも周作さん、夫婦ってそんなもんですか?」

1:09:15頃 兄の要一の戦死で人があっけなく死んでしまうことを知ったすずは、・・・周作に対して水原が来た時のことを話す。周作のことが好きになっていたすずは、自分と水原を一緒に泊まれるように気を使った周作に対して怒りを感じていた。 ・・・
セリフ・名言 24 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「今ここに絵の具があれば、って、うちは何を考えてしもうとるんじゃ」

1:12:35頃 戦況はどんどん厳しくなり、軍港である呉への空襲も増えていく。あ・・・る日晴美と畑に出ていたすずは空襲にあう。命の危険にさらされた状況にも関わらず、すずは空にできた高射砲の着色弾が作る色を見て、絵のことを考えるのだった。 ・・・
セリフ・名言 25 この世界の片隅に

周作「すずさんは小まいのう。立ってもこまいのう」

1:17:05頃 戦況はどんどん悪化し、軍港である呉への空襲も増えていく。ある夜・・・、かがむすずに不意に近づきいて頭をなでる周作。周作は3カ月に渡る軍事訓練に出ることが決まり、すずのことを心配していたのだった。 ・・・
セリフ・名言 26 この世界の片隅に

すず「じゃけえこの家で待っとります。この家におらんと、周作さんを見つけられんかもしれんもん」

1:18:15頃 周作が3カ月に渡って軍事訓練に行くことが決まる。周作のことが好・・・きになっていたすずは、呉の家で周作を待つと語る。出発の前にすずは眠る周作の顔を絵に描く。出発の日にすずは、唇に紅を塗りほのかに化粧をして、軍服を着た周作を見送るのだった。 ・・・
セリフ・名言 27 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「左手に風呂敷包み、右手に晴美さん。反対じゃったらよかったのに...」

1:26:30頃 空襲でケガをして病院に入院した周作の父の円太郎を、晴美と見舞っ・・・たすず。病院からの帰り道で、空襲によって落とされた時限爆弾に巻き込まれてしまう。右手で手をつないでいた晴美は亡くなってしまい、すずも右手を失う。すずは、晴美が死んでしまったことで自分を責めるのだった。 ・・・
セリフ・名言 28 この世界の片隅に

リン「誰でも、この世界でそうそう居場所はのうなりゃせんのよ」

1:2745頃 病院に周作の父の円太郎を見舞った帰り道で、空襲によって落とされた・・・時限爆弾に巻き込まれてしまったすずと晴美。晴美は亡くなり、すずは右手を失ってしまう。自分を責めるすずを、義母のサンが励ます。すずは以前にリンが語っていた言葉を思い出す。だがすずは自分を責め続けるのだった。 ・・・
セリフ・名言 29 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「6月には晴美さんとつないだ右手。7年前の2月にはウサギをいくつも描いた右手」

1:32:40頃 空襲によって落とされた時限爆弾に巻き込まれてしまったすずと晴美・・・。晴美は亡くなり、すずは右手を失ってしまう。「無事でよかった」と語る周作の言葉を聞いたすずだったが、すずにはよかったとは思えなかった。そんなすずは、失った右手について考えを巡らせる。 ・・・
セリフ・名言 30 この世界の片隅に

すず「聞こえん・・・聞こえん、聞こえん、1個も聞こえん!帰る!帰る!広島へ帰る!」

1:38:55頃 晴美を死なせてしまい自らも右手を失ったすずは、落ち込んだままだ・・・った。空襲警報が鳴って逃げようとしたすずは、生まれ育った広島でよく見たサギを見つける。思わずサギを追いかけて戦闘機に撃たれそうになったすずは、周作に助けられる。すずは周作に、「広島に帰る!」と絶叫するのだった。 ・・・
セリフ・名言 31 この世界の片隅に

径子「すずさんの居場所はここでもええし、どこでもええ。くだらん気兼ねはなしに、自分で決め」

1:42:10頃 広島に帰ることに決めたすず。帰る当日、義理の姉である径子がすず・・・に話をする。きつい性格ですずにもつらくあたったことのある径子だったが、すずに優しい言葉をかける。径子の言葉を聞いたすずは、呉に残ることに決める。 ・・・
セリフ・名言 32 この世界の片隅に

すず「飛び去っていく、うちらのこれまでが。なんも考えん、ぼーっとしたうちのまま死にたかったな」

1:49:00頃 8月15日。終戦の玉音放送を聞いたすずが、畑に飛び出して号泣し・・・ながら叫ぶ言葉。苦しい生活を耐えてきたすずだったが、これまで信じてきたものが崩れ去ってしまう。このセリフは、原作では「他国に暴力を行使してきたことから自分たちも暴力に屈しなければいけないのか」という内容だったが変更されている。 ・・・
セリフ・名言 33 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「8月15日も、16日も、17日も、9月も、10月も、11月も来年も、再来年も10年後も、ずっと、ずっと」

1:50:05頃 戦争が終わる。信じてきたものが崩れ去ってしまい号泣したすずだっ・・・たが、時間は流れていく。義母のサンがしまっておいた米を研ぐすずや、うまく研げないために助ける径子や、食事の準備をする近所の人々の姿が描かれながら語られる言葉。 ・・・
セリフ・名言 34 この世界の片隅に

刈谷「隣保館に行き倒れとった兵隊が、うちの息子じゃったらしい。自分の息子と気づかんかったんよ、うちは」

1:53:35頃 広島に原爆が投下された日、大やけどを負って広島から呉にたどり着・・・いたものの、隣保館に寄りかかったまま亡くなった兵士がいた。戦争が終わった後、北條家の近所に住む刈谷は、亡くなっていた兵士が息子だったことをすずに話す。 ・・・
セリフ・名言 35 この世界の片隅に

すず「晴美さんのことは笑うて思い出してあげよう思います。この先ずっとうちは笑顔の容れもんなんです」

1:54:45頃 時限爆弾によって一緒に歩いていた晴美が亡くなり、自らも右手を失・・・ってしまったすず。自分を責め、落ち込んでいたすずだったが、戦争が終わって前向きな姿を見せる。話をする刈谷も、夫と息子を戦争で失っていた。 ・・・
セリフ・名言 36 この世界の片隅に

すず(ナレーション)「この街では、みんな誰かを亡くし、捜している。うちも、リンさんを2,3度見かけたような気がした」

1:57:10頃 戦争が終わって少したち、すずは生まれ故郷である広島に向かう。原・・・爆で何もなくなってしまった広島の町を歩くすずは、何人かの人から声をかけられるが人違いだった。そんな状況についてすずが語る。リンがいた遊郭もメチャクチャになってしまっていた。 ・・・
セリフ・名言 37 この世界の片隅に

すず「周作さん、ありがとう。この世界の片隅に、うちを見つけてくれて。ほんでも離れんで、ずっとそばにおって下さい」

1:57:30頃 戦争が終わり、広島で妹のすみを見舞ったすずは、町で周作と会う。・・・すずが少女時代に周作と初めて会った相生橋で、川を眺めながら語る2人の会話。周作は幼い時に会っただけのすずを探して、自分の妻にしたのだった。 ・・・
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